緊急通報に繋がってしまったら、慌てて切ってしまわずに、大丈夫なら「大丈夫です」と伝えること。
そうしないと、位置情報が自動共有されていれば、救急隊の人は現場に向かわざるを得なくなってしまう。
素晴らしい機能だが、スキーの転倒が検出されることもある
iPhoneやApple Watchに装備されている『転倒検出』の機能は素晴らしい。転んだフリをしても動作しないし、実際の『転倒』の動きを検出して動作する。
転倒したことを検知すると、『緊急電話スライダ』が表示され、キャンセルをタップしないと、緊急電話が発信される。
こちらのCMを見れば一目瞭然。これで、命を救われた人が数多く存在する。
一方、最近話題になっているのは、この機能がスキー場での転倒でも動作するということだ。もちろん、スキー中の転倒でも緊急通報が必要な場合もあるだろうが、多くの場合、大過ない。
問題なのは、緊急通報されることではない。
緊急通報が動作して、電話が繋がった時に慌てて電話を切ってしまうことだ。そうすると、緊急通報を受けた方は位置情報などを頼りに現場に向かうしかなくなってしまう。
ケガをしていないなら、落ち着いて「大丈夫です」と伝えてから電話を切ろう。
ぜひ、iPhoneやApple Watchを使ってる人に覚えておいていただきたい。
「大丈夫です」と伝えてから電話を切ろう
転倒検出による通報が話題になり、総務省消防庁からも『スマートフォンから自動で発信する機能について』という通達が出ており、上記が赤字で通達されている。
消防救急無線・119番緊急通報
スマートフォンから自動で発信する機能について(総務省消防庁)
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/kyukyumusen_kinkyutuhou/post1.html
もし、スキーやスノボを楽しむのがゲレンデ内で、転倒しても誰かが助けてくれる状況にあるのなら、スキーやスノボを楽しむ間は、転倒検出機能をオフにしておいた方が良いかもしれない。総務省消防庁のサイトにも、スキーの間、転倒検出機能をオフにする方法が掲載されている。
(村上タクタ)
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