大人気売り切れ御礼の『雪』が帰ってきた
筆者は1日1万文字ほどの文章を書くが、その仕事を支えているのが、このHHKB(Happy Hacking Keyboard)だ。通常、文章を書く、打鍵をするというのは仕事だから労力を伴うはずなのだが、このHHKBを使っていると、打鍵は快楽に変わってしまうので、いくらでも原稿を書いていられるのだ。
たしかに、販売価格3万6850円(税込)と安くはないキーボードだが、日々の仕事でその何十倍、何百倍のお金を生み出し続けているのだから、そこにお金をかけるのは躊躇するべきところではない。
HHKBは26年の歴史を持つが、最新モデルは2019年12月に発売されており、有線接続の『HHKB Professional Classic』と、有線接続とBluetooth接続の両方を使える『HHKB Professional HYBRID』、そして、静音キーを採用した最高級モデルの『HHKB Professional HYBRID Type-S』の3ラインが存在する。
そして、それぞれに英語配列と、日本語配列があり、さらに、白(正確にはベージュっぽい色)、墨(色は黒だが、キートップの印字も黒で目立たなくなっている)の2色があったが、今回『HHKB Professional HYBRID Type-S』においてのみ、英語配列と日本語配列に従来の白より白い、『雪』が設けられた。
『雪』モデルは、昨年25周年限定モデルとして、国内で限定2,500台が販売されたのだが、約1カ月で売り切れ、再販の要望が多かった。ちなみに、米国で400台、欧州で250台、中国で500台、全世界で計3,650台が販売された。
さらに、今回は無刻印モデル、無刻印キートップも販売される。HHKBの無刻印モデルは『エキスパートの証』として、マニアに人気。キートップの印字に頼らなくても打鍵ができるという自信の現われとして、利用者が増え続けているという。キートップに余計な文字のない無刻印モデルは、勇者の証だと言えるだろう。
実は『ここが違う!』マニア向け情報
ちなみに、今回販売される『雪』モデルは、限定販売されたものと少々仕様が違う。
まず、日本語配列はキートップの印字にかな表記がなくなり、英語配列も日本語配列もキートップの中央に小ぶりなアルファベットが印字されるようになった。これにより、刻印モデルもシンプルな美しさを実現している。
また、刻印モデルに関しては、ボディ上部に『HHKB Professional HYBRID Type-S』とのロゴが印字される。前回の限定モデルの際は、この文字さえ印字されていなかったのだが、今回は『ユーザーとして誇りを持って使って欲しい』ということで、印字が施された。
印字がない方がいいという人は、あえて無刻印モデルを買って、あとから印字のキートップを買って組み合わせるということも可能だ。
販売はPFUダイレクトでのみ
発売は本日10月25日からで、価格は3万6850円。差し替え用の無刻印(もしくは刻印)キートップは英語配列が6600円、日本語配列が7590円となっている。
直営のオンラインショップであるPFUダイレクトでのみ販売されるが、アシストオン、遊舎工房、スーパークラシック、技研ベースなどのタッチ&トライスポットで実際に触れることができる。詳しくはHHKB公式サイトをご覧のこと。
PFU HHKB
https://happyhackingkb.com/
パームレストや、吸振マット、キーボードルーフ、ブリッジなど、バード電子からオプションパーツも数多く販売されている。
(村上タクタ)
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