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ワイルドなファッションに似合う初めてのApple Watch、『Ultra』登場

「Apple Watchが便利なのは知っているが、オレのファッションには似合わない」と思っていたあなたに朗報だ。登山、トライアスロン、ダイビングなどのエクストリームスポーツに対応するように作られたヘビーデューティーな『Apple Watch Ultra』は、ミリタリーファッション、革ジャン、アメカジなどに似合う初めてのApple Watchでもある。

エクストリームスポーツ用のチタンケース

『Ultra』の名は伊達ではない。本体はチタン製。サファイヤクリスタルの画面を守るように、ディスプレイの周りに盛り上がったフチがあり、デジタルクラウンやメインボタンの周りもガッチリと盛り上がったタフな形状になっている。

本体に使われるチタンは、航空宇宙産業レベルの技術で使われるもの。チタンは強靭で、軽く、耐久性、耐腐食性に優れる。趣味の道具の素材としては最高だ。しかも、金属アレルギーを持つ人にとっても優しい素材でもある。

防水性能は従来のApple Watchの2倍の水深100m。-20℃の凍てつく冬山から55℃の灼熱の砂漠にまで対応。軍用機器に使用され、高耐久性機器メーカーの間でよく用いられているMIL-STD 810Hの関連項目の規格に準拠している。いわゆるミルスペックなのだ。

鈍いチタンの輝きと、ゴツゴツとしたマッチョなデザインは、従来のApple Watchの都会的で洗練されたイメージとはまったく異なり、ワイルドで男らしい雰囲気を漂わせる。『スマート』ウォッチ、ではなく『ワイルド』ウォッチと呼びたくなるほどだ。

また、アウトドアでの活動となると周囲が明るすぎてディスプレイが見にくいことも多いが、Apple Watch Ultraのディスプレイは従来モデルの2倍明るい最大2,000ニトの輝度を誇る。

内蔵されている3つの内蔵マイクは適応型ビームフォーミングのアルゴリズムを用いて、特定の方向からの音声にフォーカスし、周囲の雑音を取り除くことができる。風が吹き荒れるような状況下でも機械学習の効果を使って、ユーザーの声をクリアに通話相手に伝えることができるのだ。

従来モデルの2倍のバッテリー持続時間

タフな屋外での活動に対応するため、バッテリー駆動時間は従来のApple Watchの2倍の36時間。さらに低電力設定を活用することで最大60時間使い続けることができる。これにより、たとえば週末の山行のために充電器を用意する必要はないし、長時間のランニングやトライアスロンの途中で電池が切れてしまうというようなこともない。

もちろん、日常使用時にもメリットが大きい。Apple Watchは実際に利用している感覚でいうと2日弱しかバッテリーがもたない。日常のルーチンとして充電するなら、1日に1度は充電することになる。しかし、2倍のバッテリーライフがあるなら、2〜3日は充電せずに使えることになるだろう。この変化は大きい。

極限の状態で信頼できるより正確な位置情報

Apple Watch Ultraは、登山や、トレイルランなどの状況下で使うことを想定し、L1に加えて最新の周波であるL5を利用した高精度2周波GPSを利用できる。Apple Watch UltraはこれまでのApple Watchよりあらゆる状況で正確な位置情報を得られるので、正確な距離、ペース、ルートの提供が可能となっている。また、従来より大きくなったディスプレイにより、同時に6つの指標を表示することができる。

従来のモデルだと、競技中にタッチディスプレイを使用する必要があったので、汗でタッチパネルが瞬時に反応せず正確なタイミングで操作できないことがあったが、Apple Watch Ultraには新たに『アクションボタン』というプリセット可能なボタンが設けられているので、ワークアウトの開始や、インターバルのタイミングの操作に手間取ることがない。

ユーザーは心拍数ゾーン、カスタムワークアウト、ペースなどを利用してトレーニングを行うことができるし、年内には新しく『レースコース』というトレーニング用アプリも提供される予定だ。

watchOS 9のコンパスアプリケーションはオリエンテーリングのためのより詳細な情報と、3つの異なる表示方法を備えている。特に、コンパスウェイポイントと、バックトレースが見える表示は便利だ。コンパスウェイポイントは野外で有効な目的地をGPS地図上にマークする方法。バックトレースは、これまで歩いてきた道のりに立ち戻るためのマークだ。道に迷った時に、これまで通ったルートを逆に戻るために役に立つ。また、86デシベルのサイレンを備えており、一定のトーンや、SOSのモールストーンを大音量で鳴らすことができる。

ダイビングに使う場合、Apple Watch UltraはWR100の耐水性能を備えており、ダイビングアクセサリーの技術標準規格としてEN13319に準拠している。

また、Huish Outdoorsと協力して開発された、Oceanic+アプリは、Apple Watch Ultraをダイブコンピュータに変える。今年の秋に提供されるこのアプリは、Bühlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプラン、ダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、および安全停止ガイドなどの機能を備えている。

3つの専用バンド、従来のバンドも使用可能、ソロループのサイズに注意

Apple Watch Ultraのために3つのデザインの専用バンドが用意されている。

ランナーのためにデザインされたトレイルループバンドは非常に薄く、シンプルなデザインで、簡単にフィットするようにデザインされている。

登山家のためのアルパインループは縫製なく製造される2つの層から構成されている。チタン製のGの字フックで固定される仕組みになっている。

オーシャンバンドはウォータースポーツのためにデザインされているが、3種類の中では一番しっかりとした作りになっている。しなやかなフルオロエラストマーで作られており、チタン製のバックルで固定される。筆者はダイビングをするわけではないが、この3種類の中ではオーシャンバンドが一番しっかりした作りで、ホールド感も良かった。

また、Apple Watch Ultraは従来から発売されている44〜45mmのケース用の一般的なバンドも利用することができる。レザーバンドなどと組み合わせると、ワイルドかつ上品な雰囲気もアピールできる。ただし、ケースが大きくマウントの間隔が広いので、ソロループやブレイデッドソロループは少し緩くなる感じがする。もう1サイズ小さなバンドが必要になるかもしれない。

Born to be wild !!

Apple Watch Ultraはクルマで言えば、メルセデスのGクラスのような存在だ。使う人誰もがタフなスポーツを楽しむわけではないが、アウトドアで頼りになる確かな技術を備えている。Apple Watch Ultraを身に纏うことで、都会のオフィスにいても、秘めたタフさをアピールすることができる。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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