レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい

Hレザーのアイテムでまず印象的なのは、その軽さだ。素材に選ぶのは、元毛皮店としての知見を生かしたシープレザー。馬革や牛革のような無骨さではなく、柔らかく、しなやかで、日常的に袖を通したくなる着心地を目指している。しかも、単に薄くして軽さを出すのではない。油分が抜けてしまわないよう、あえて厚みを残しながら仕上げることで、着やすさと耐久性、そして豊かな経年変化を両立している。
その背景にあるのが、長年に渡り横浜の地で毛皮屋として革を扱ってきた経験だ。現在の製品は、パキスタン産のシープレザーを用い、同国の提携工場で製作。日本の縫製基準を共有し、厳しい検品を経て仕上げることで、価格を抑えながらも品質は妥協しない。さらに生産は小ロットが基本。大量生産ではなく、状態のいい革を厳選して使うことで、一着ごとの完成度を高めている。
目指しているのは、レザーを特別な日に着るだけではなく、もっと日常で楽しめる服にすること。雨の日も気負わず袖を通し、手で触れ、着込むほどに艶を増していく。Hレザーの一着には、そんな“育てながら付き合う”楽しさが宿っている。




上質シープレザーを使った今季注目の二型
TYPE2 WESTERN SHIRT


鞣しはタンニンをベースにオイルを加え、軽さと柔らかさを引き出したシープレザーを採用。シャツとしてはもちろん、軽い羽織りとしても使える1着で、春先にはシャツジャケット感覚でも活躍する。背中を大きく使ったパーツ取りでシワのない仕立てにしつつ、腹側の革を脇に配し、可動域も確保している。77,000円
WW2 TYPE JEAN


大戦期のデニムジャケット型をベースに、無骨な表情と現代的な着心地を両立させた1着。シープレザーは薄くしすぎて油分が抜けるのを避けるため、あえて厚みを残し、耐久性と柔らかさ両立。ディテールは過剰に再現せず、日常で着やすいバランスに整えた。着込むほどに表情を深める経年変化も魅力だ。88,000円
横浜元町で培った目利きが、海の向こうの職人とともにつくる


製作はパキスタンの提携工場で。日本の縫製基準による厳しい検品により、海外生産でありながら高い品質を実現。現地の職人たちと信頼関係が、日々のものづくりを支えている。
【DATA】
H LEATHER SHOP
神奈川県横浜市中区元町1-38-2 S-1
TEL045-681-4741

photo/Kazuya Hayashi 林和也 text/Joji Sakaguchi 坂口丈治
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