横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。

レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい

店内にはレザージャケットやシャツを中心に、魅力溢れるアイテムが並ぶ。落ち着いた空間の中で素材や仕立てをじっくりと確かめられるのも、この店ならではの魅力だ

Hレザーのアイテムでまず印象的なのは、その軽さだ。素材に選ぶのは、元毛皮店としての知見を生かしたシープレザー。馬革や牛革のような無骨さではなく、柔らかく、しなやかで、日常的に袖を通したくなる着心地を目指している。しかも、単に薄くして軽さを出すのではない。油分が抜けてしまわないよう、あえて厚みを残しながら仕上げることで、着やすさと耐久性、そして豊かな経年変化を両立している。

その背景にあるのが、長年に渡り横浜の地で毛皮屋として革を扱ってきた経験だ。現在の製品は、パキスタン産のシープレザーを用い、同国の提携工場で製作。日本の縫製基準を共有し、厳しい検品を経て仕上げることで、価格を抑えながらも品質は妥協しない。さらに生産は小ロットが基本。大量生産ではなく、状態のいい革を厳選して使うことで、一着ごとの完成度を高めている。

目指しているのは、レザーを特別な日に着るだけではなく、もっと日常で楽しめる服にすること。雨の日も気負わず袖を通し、手で触れ、着込むほどに艶を増していく。Hレザーの一着には、そんな“育てながら付き合う”楽しさが宿っている。

それぞれのアイテムで複数の色展開がある。色ごとに表情が異なるだけでなく、ポケットやバックヨークなど細かなディテールにも違いが見られる
リベットやボタンなどのパーツも豊富に揃い、店頭での修理も対応可能。ただし、革の裂けなど大掛かりな修理は工場での対応となる。さらに、革製品のクリーニングも受け付けている
Y’2レザーの取り扱いもある。異なる作りや素材感を気軽に楽しめるラインナップだ
店内には、お客さまがくつろげるラウンジスペースを用意。数々の着用サンプルが並び、経年変化をじっくり堪能できる

上質シープレザーを使った今季注目の二型

TYPE2 WESTERN SHIRT

鞣しはタンニンをベースにオイルを加え、軽さと柔らかさを引き出したシープレザーを採用。シャツとしてはもちろん、軽い羽織りとしても使える1着で、春先にはシャツジャケット感覚でも活躍する。背中を大きく使ったパーツ取りでシワのない仕立てにしつつ、腹側の革を脇に配し、可動域も確保している。77,000円

WW2 TYPE JEAN

大戦期のデニムジャケット型をベースに、無骨な表情と現代的な着心地を両立させた1着。シープレザーは薄くしすぎて油分が抜けるのを避けるため、あえて厚みを残し、耐久性と柔らかさ両立。ディテールは過剰に再現せず、日常で着やすいバランスに整えた。着込むほどに表情を深める経年変化も魅力だ。88,000円

横浜元町で培った目利きが、海の向こうの職人とともにつくる

製作: HINT FASHION社

製作はパキスタンの提携工場で。日本の縫製基準による厳しい検品により、海外生産でありながら高い品質を実現。現地の職人たちと信頼関係が、日々のものづくりを支えている。

【DATA】
H LEATHER SHOP
神奈川県横浜市中区元町1-38-2 S-1
TEL045-681-4741

この記事を書いた人
ジョージ
この記事を書いた人

ジョージ

風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
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