モヒカン小川の茶芯サロン〜茶芯のメンテナンスの巻〜

ブーツを中心に盛り上がりを見せている“茶芯”について、レザー初心者のみなみ 188がモヒカン小川に教えを乞うこの連載。今回は、茶芯のメンテナンスに焦点を当てる。

茶芯のメンテナンスがしてみたい!

みなみ188(以下、みなみ)おつかれさまです! 前回の「2025年を振り返ろう」総集編を経て、今回は、読者の皆さまにより長く茶芯とお付き合いしていただくための回になります。そこで「茶芯のメンテ」についてお伺いしていこうと思います!

モヒカン小川(以下、小川) そうだね。せっかく手に入れた茶芯のレザーだから出来るだけ長く付き合ってもらいたいものだね。ただ、実を言うと俺はあんまりメンテをしないタイプなのよ。革好きそれぞれに考え方があるから、今回は最低限これができれば問題ないよっていう風に聞いてほしい。

みなみ わかりました! まず、小川さんがそろそろオイルを入れようと思うタイミングはいつ頃なんですか?

小川 俺はオイルを入れるのは年1回で申し分ないと思ってる。なぜかというと革にオイルが含まれすぎるとカビが生える可能性が出てきてしまうからね。だから、年末年始くらいにオイル入れするとタイミング的にはいいんじゃないかな。オイルを入れて3、4ヶ月着て、夏になったら寝かせておく。

みなみ なるほど! 最低限のオイル入れは革ジャンを守るためのリスクヘッジにもなっているんですね。では、そのオイル入れで小川さんがいつも使用しているクリームはなんですか?

小川 俺はキャプトスタイル社から出ているマスタングペーストを使ってるね。これは手の温度で溶けて塗り込めるから、俺みたいなオイルを手で塗りこむタイプの人にはとっても使いやすいんだよね。でも、革用のオイルはいろんな会社からいいオイルが出ているから、自分のお気に入りのオイルを探してもらうのが1番いいと思うよ。

みなみ 手でオイル入れすることでさらに愛着が沸いてきそうですね! これまでは革ジャンのお手入れについてでしたけど、小川さんといえばエンジニアブーツをよく履かれてるイメージがあります。ブーツのお手入れで日ごろしているメンテはありますか?

小川 気になるところだよね。冒頭の話に戻るのだけれど、俺はあんまりメンテはしない方なのよ。その考え方はブーツも同じ。だから想定外の深い傷やアタリが入ってしまった時にのみ使うようにしてるよ。

みなみ 革ジャンに比べ、足元は傷つきやすいですからね。せっかく育てているブーツに不自然な傷が入ったら凹みます。もしそのような状況に陥った場合、黒の茶芯なら黒の補色クリームを塗りこむのでしょうか?

小川 そうだね。傷の箇所に塗りこむことで、黒色に補色される。それが使い込むことで、だんだん馴染んで、自然なエイジングになるんだよ。間違っても革ジャンに使用しないでくれよ。満員電車で赤の他人を真っ黒にすることになるからな(笑)

みなみ 気をつけます(笑)。今回もありがとうございました! 僕も自分のレザーをメンテする際に参考にさせていただきます。

小川 おう! いたるところで、何回も言ってるけど「使うことに勝るメンテなし」。手で触れたら皮脂が付くし、履きこめばオイルが馴染むのよ。革も虚弱体質じゃないからメンテしなくても、ある程度大丈夫なんだけどたまには触ってあげないとな。女性と一緒だよ(笑)

用意するもの

エム・モゥブレィ サドルアップホースブラシ Lサイズ 3,850円

キャプトスタイル マスタングペースト 3,388円

エム・モゥブレィ シュークリーム no.2ブラック、no.10ダークブラウン 各1,100円

小川流、茶芯メンテナンス術

歴戦のLightning編集部員であり、革を愛し、革と向い合い続けるモヒカン小川。革に対する哲学のもと、“茶の茶芯”の革ジャンと“黒の茶芯”のブーツ2つを例に自身のメンテナンス方法を実践してもらった。

“茶の茶芯”の革ジャン

1回のオイル入れで、必ずしも革ジャン全体にオイル入れをする必要はない。モヒカン小川の場合、肩掛けバッグをよく使用するので、肩部分のオイル切れが早い。その場合、明らかにオイルが足りていない箇所のみにオイルを入れることも可。ただしムラを考慮して、気持ち少なめに塗布すべし。今回使用しているマスタングペーストは、人肌の温度で溶けて適量取りやすいため、手での塗布をおすすめ。

“黒の茶芯”のブーツ

モヒカン小川は手で塗る方を好むが、手を汚したくない方には、ブーツ用のクロスを使用して磨くことをおすすめする。適量を手に取り、補色したい箇所の外側から少しずつクリームを内側に塗りこんでいくイメージで。このとき、塗りこむ面積に対して多く塗布してしまうと乾きづらいので注意すべし。塗布が完了したら、日の当たらない、風通しのいい場所でしばらく放置しよう。

茶芯の財布をメンテしてみました!

教わったら即実践の精神で、自分の財布で挑戦! メンテ方法を理解していると、これからも愛用出来るという安心感が沸いてきました!

茶芯レザーコレクションの購入はこちらから!

(出典/「Lightning 2026年3月号 Vol.383」)

この記事を書いた人
みなみ188
この記事を書いた人

みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

Pick Up おすすめ記事

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR