30年代のカバーオールはアウター感覚で着こなす! テーラードの要素も合わせ持つウォバッシュジャケット

カバーオールは、自身の服を汚れから守るために生まれた生粋のワークウエアだ。アメリカでは1920〜30年代にかけて、様々なメーカーが台頭し、その機能性やデザイン性を競い合い、大量生産品にはないこだわりの意匠が生まれた。そんなカバーオールをファッションとしてだけでなく、リアルに仕事でも使うワークウエアラバーたちをピックアップして紹介する。今回は原宿の名店である「スマートクロージングストア原宿」の店長を務める吉岡さんにお話を伺った。

30年代のカバーオールはアウター感覚で着こなす

女性ならではのスタイリッシュなアメカジスタイルに定評のある吉岡さんが選んだのは、フェローズの定番である555CAこと、オリジナルのウォバッシュストライプを用いたカバーオールである。

「Gジャンと比べて、少し難易度が高いというお客様もいらっしゃいますが、個人的にはオーバーコート感覚でコーディネートするのがしっくりきます。このジャケットにおいては1930年代のレイルロードジャケットから着想を得ているので、裾がラウンドするなど、ワークウエアとテーラードの両面を併せ持っています。スウェットやTシャツよりも、今日みたいにシャツで合わせた方がまとまりやすい印象ですね。また抜染と呼ばれる手法で作ったウォバッシュストライプは、同じインディゴのデニムとは一味違うエイジングとなるのも個人的には気に入っている点ですね」と太鼓判を押す。

ワイドパンツやスカーフなどの合わせも素晴らしく、メンズでも大いに参考になる上品なワークスタイルであった。より青みを増していくウォバッシュストライプのエイジングも魅力である。

「Smart Clothing Store Harajuku」店長・吉岡操乃さん|原宿の名物スタッフである姫野さんの後を継いでショップマネージャーに就任。オーバーサイズを上品に着こなすコーディネートにも定評が高く、メンズでも大いに参考になる。顧客からの信頼も厚い敏腕である。

ホワイトのシャツはフェローズ。そこにコットンのスカーフを合わせることで、30Sカバーオールの上品さをうまく引き立てている。胸のポケットもさり気ないアクセントに。

この時代は大量生産ベースのパターンではなく、テーラードの要素が強いため、裾がカーブしており、Aラインのシルエットに。そのためタックインしたスタイルにもマッチする。

ブランド:PHERROW’S
生産国:Japan
素材:Indigo Polka Dot Stripe

(出典/「Lightning 2026年4月号 Vol.384」)

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