ヴィンテージの仕様を忠実に再現した「ウエアハウス」の大定番。往年のアスレチックウエア、両Vスウェット。

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。

往年のアスレチックウエア、両Vスウェット。

いまヴィンテージ古着の中で世界中のファンが血眼になって探しているアイテムのひとつが、スウェットシャツだ。

旧い年代のデニムジャケットやジーンズも人気につき価格が高騰中だが、その状況はこれまでにも目にしてきた。しかし、スウェットシャツがここまで人気になり、とんでもない価格になったことは、これまでなかった。その理由はなぜか。単純に絶対数が極端に少なく、需要過多になったためである。

スウェットシャツはの中でも人気なのは、ウール素材からコットン素材に置き換えられた1920年代後半から30年代のもの。当時のスウェットシャツは、デニムジャケットやジーンズなどワークウエアのように大量生産された工業製品ではない。基本的には、学校などのチーム単位で作られ、フェルトによるレタリングや刺繍でチーム名などの装飾が施されていた。言うまでもなく、その生産数は極端に少ない。そのことからも、残存数がデニム類と比べてどれほど少ないかは、容易に想像していただけるだろう。

余談だが、1940年代になると生産数が増え、装飾もフェルトレターからそれを模したフロッキープリントが主流になって、以降はプリントの手法も徐々に増えていった。

そんな世界が注目している往年のコットン・スウェットシャツを、ウエアハウスでは定番アイテムとして、ずっと作り続けている。ヴィンテージを忠実に再現したその作り込みは、長年着用すると現れるヴィンテージと見分けがつかないほどの風合いに裏打ちされている。今月は、その代表的な二品番を紹介する。

Lot 401 無地

カットソーがウールからコットンに変わった1930年代からある挟み込み(通称バインダー)仕様の腰リブが特徴。首まわりには伸縮に富むV字のフライスを前後に配した四本針仕様のスウェットだ。肩口から垂直に落ちる袖口のセットインスリーブ仕様で、ややソリッドな印象を受けるシンプルなデザインが特徴。しかし、腰帯のバインダー仕様は着込むほどにアタリが生まれ、クラシックなアスレチックウエアの風合いを存分に味わうことができるが大きな魅了だ。

18,150円
Size 38,40,42,44
Col. スミクロ、ナスコン、
ODグリーン、オートミール、杢グレー

Lot 403 無地

30年近くも仕様変更していないウエアハウス定番の吊り編みスウェット。セットインフリーダムと称される袖付けが特徴的だが、ヴィンテージならではの2本ステッチの間から粗めのロック糸が見える仕様までも再現。これはミシンを改良することで実現させた。かつてコットンフリースラインドと呼ばれた裏起毛も、筒状のまま起毛をかけて当時の仕様を忠実に踏襲している。

19,250円
Size 38,40,42,44
Col. スミクロ、ダークネイビー、
ダークオレンジ、オートミール、杢グレー

【問い合わせ】
ウエアハウス
http://www.ware-house.co.jp

(出典/「Lightning 2026年1月号 Vol.381」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

デニム界の異端児・ラングラー、製造期間は約1年のみの“幻の名作”がついに復刻

  • 2025.12.27

ロデオ・ベンをデザイナーに迎えてカジュアルウエアに参入したという歴史やカウボーイカルチャーとの結びつきなど、独自の発展を遂げてきたラングラー。膨大なアーカイブの中から、王道から希少な隠れ名作まで全6型が復刻を果たした。 幻の名作が華麗なる復刻を遂げた。 アメリカ三大デニムブランドのなかでも特異な歴史...

「ORGUEIL」が提案する、凛冬を彩る大人のガーメンツ。

  • 2025.12.26

凛とした寒さが日に日に増し、コーディネートが重くなりがちな季節。クラシックなデザインと丁寧な作り込みのORGUEILのクロージングが、いつものスタイルを格上げしてくれる。さりげなく上質で存在感のある一着が、冬の日々を彩ってくれるはずだ。 Aniline Steer Oil A-1 Jacket 19...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

Pick Up おすすめ記事

前代未聞! “自立する”ジーンズ。「EIGHT’G」から職人泣かせならぬトラウマな超極厚ジーンズ登場。

  • 2026.02.04

前代未聞。エイトジーがまたしてもやってくれた! 超ヘビーな27.5オンスのジーンズの登場。生地の厚みと重量感はデニム史上でも圧倒的で、まるで穿く甲冑のような迫力。縫製は熟練職人の手作業のみで行われ、普通のジーンズでは味わえないタフさと存在感を誇る。穿くだけで男の背筋が伸びる、気合十分の究極仕様、“自...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

上質な馬革をシンプルに愉しむ。石炭(COAL)を運ぶために使われていたコールバッグという選択肢

  • 2025.12.27

きめ細かく美しい銀面を持つことで知られる馬革。軽くて強靭、上品な質感、そして使うほどに味わい深い経年変化で、多くのレザーファンたちを魅了し続けてきた。そんな馬革をシンプルに愉しませてくれるのがINCEPTIONのコールバッグだ。 ヴィンテージをベースに、実用性を加味し再構築。 19世紀末から20世紀...