人生最高のゴートスキンに出会ったぜ。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「朝日新聞出版から来年3月に発売になる、司馬遼太郎『街道をゆく』全43巻特典付きコンプリートボックスを予約しちゃった。これで国内旅行ももっと楽しくなるな」と語る革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

BUZZ RICKSON’SのTYPE AN6552

今年7月に、お馴染みフライトジャケット塾の塾長・亀屋さんとアメリカを回ってきた。今回の旅は陸路が多く、ほとんどがクルマ移動。ウィスコンシン→イリノイ→オハイオ→インディアナ→ペンシルバニア→ウエストバージニア→メリーランド→バージニア→ワシントンDC。その後、空路でロサンゼルスに飛んだわけだが、まぁ移動時間が長かった。

運転してくれているのは、コーディネーターのMさん。助手席に俺、後部座席には亀屋さんと、弊社営業のI君、三列シートにはバズリクソンズの佐々木君という布陣。

毎日、アメリカの田舎道を6時間ほど走るので、やることと言えば、クルマの中でのおしゃべりしかない。食い物の話やら映画の話やら、どうでもいい話もいっぱいしてきたが、結局ここに行き着いてしまう。それが革の話。

「小川さん、今回リリースするゴートスキンがヤバいんですよ」

「マジすか! でも俺ゴートスキンってあんまり着ないんだよね」

「そんな小川さんにこそ、是非着てもらいたいんですよ!」

「亀屋さんがそんなに言うなら、興味あるな。だって亀屋さん、A‒2ばっかり着てて、ゴートスキンに興味ないのかと思ってた(笑)」

「馬も面白いけど、山羊も面白いですよ! 特に今回のAN6552に使う山羊革、是非見てみてよ」

そんな経緯でゲットしたAN6552。確かに亀屋塾長が言うように素晴らしい出来栄え。正直に言う。俺が今まで見たゴートスキンの中で、コイツが最高だ。

海軍と米海兵隊が使用したM-422Aの後継モデルとして登場したのがAN6552。AN6552は1944年から1947年まで採用されたが、今回トレースしたモデルは、1944年に採用されたAMERICAN SPORTSWEAR社のもの。厳選したゴートスキンを植物タンニン液で鞣し、その後薄めの色で染色していき、最後にワックスを熱で溶かしながら擦り込んで仕上げるという、手の込んだ仕様となっている。286,000円(バズリクソンズ https:www.buzzricksons.jp )

AN6552のANとは「Armr Navy」の意味。陸海軍共用のジャケットだったため、襟裏にはUSと描かれる。G-1ではUSNとなる。

G-1系のフライトジャケットの特徴が、このアクションプリーツ。これがあることで、俄然運動性が増す。A-2には見られないディテールだ。

モヒカン小川を痺れさせたのが、このゴートスキンの質感。ゴートならではのシボが立ち、他の革では味わえないような荒々しさが楽しめる。

今回モチーフにしたのは、1944年に採用されたAMERICAN SPORTSWEAR社のもの。ラベルも忠実に復刻されている。

(出典/「Lightning 2026年1月号 Vol.381」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

エディー・バウアー吉祥寺 1周年イベント完全レポート! 来店したアツいファンの着こなしにも注目

  • 2026.03.17

2025年12月13日(土)〜21日(日)の期間で開催されたエディー・バウアー吉祥寺店の1周年イベント「Archives Meets New」は、大盛況のうちに幕を閉じた。期間中は多くのエディー・バウアーラバーが来店。熱気に包まれた会場風景とそこで出会ったファンたちをスナップで紹介する。 過去と現在...

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...

101周年を迎えた「Lee」、受け継がれし伝統の『COWBOY 101』『RIDERS 101』を継承する逸品が登場。

  • 2026.03.05

1925年に生まれた「Lee COWBOY 101」は、48年に「Lee RIDERS 101」としてリニュアールを遂げ、その後も進化を遂げながら時代を超えて愛され続け、今年“101周年”という節目を迎えた。そして、この名作のまたとないアニバーサリーを記念して特別なコレクションが登場。「Past&F...

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...