足型に寄り添う、セミオーダーの歩く相棒。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「森といえば先週は高尾へ。世界一登山者が多いとのことで今までは選択肢になかったが、アクセスの良さはやはり別格。次からは人の少ない裏ルートを探してみたい」と語る編集・ジョージがお届け!

Forest shoemakerのSide high-cutシューズ

編集者という仕事柄、取材や撮影で街を歩き回り、休日も気づけばオフロードを歩いている。だから靴に求めるのは、足に無理な負荷をかけることなく、どこまでも歩き続けられること。履き物は身体感覚の延長であり、歩行のための道具だ。使い捨てる前提の靴ではなく、履き込み、直しながら長く付き合える相棒のような存在。歩きやすく、タフで、靴底が減ってもソール交換ができることは、私にとって欠かせない条件である。

そんな価値観にすっと重なったのが、フォレストシューメーカーの靴だった。まず惹かれたのはその名前。森を歩くための靴――想像しただけで履き心地が伝わってくる。民藝品を思わせる素朴で誠実な佇まい、一枚革で仕立てたアッパーの潔さ、長野・安曇野で夫婦が手がける靴づくり。そして何より、足に合わせて調整できるセミオーダーに心を掴まれた。

昨年2月、東京で行われた受注会で明るめのブラウンを選び、足先をやや長めに調整してもらった。完成まで半年以上。届いた靴に足を通した瞬間、思わず笑ってしまうほどしっくりきた。革靴でありながら、歩くことが楽しみになる。今年もまた展示会の季節がやってくる。歩くための靴を探しているなら、一度体験してみてほしい。

オーダーしたのは、ブランドを代表する斜め紐のハイカットモデル。長年履き物としての理想を追求し、たどり着いた形とのこと。他にもさまざまな形、革の種類、ソールから選ぶことができる。オイルを多く含む、タンニン鞣しの牛革をチョイス。これからの変化が楽しみだ。47,300円(フォレストシューメーカー Tel.070-8483-5938 www.forestshoes.com)

斜め紐は足の甲に沿ってテンションを均等にかけ、自然な締め心地で歩行が安定する。1枚革の美しいフォルムも崩さない。

足の動きと地面の感覚を大切にする靴づくりを背景に、異なるEVA素材を組み合わせたミッドソール層を採用している。

屈曲点を見極めた設計が、歩行に合わせてしなり、自然な履き心地を生む。その裏には、数えきれない試作の積み重ねがある。

2026年受注会INFO

期間/2026年2月7日〜2月23日
火曜定休

場所/OUTBOUND(東京・吉祥寺)

詳細はInstagram
@forestshoemakerから

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

Pick Up おすすめ記事

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。