本場で飲む格別の味! 「ジャックダニエル」の生まれた地、テネシーを行く。

  • 2025.05.30

テネシーウイスキーの代表的銘柄、ジャックダニエル。世界中で愛されるジャックダニエルが生まれたのは、テネシーウイスキーの名が指すように、アメリカ・テネシー州。州都ナッシュビルからクルマで2時間ほどの小さな小さな街、リンチバーグで産声を上げた。ジャックダニエルは、フランク・シナトラやジョニー・キャッシュなど名だたるミュージシャンに愛された酒としても有名だ。テネシーといえばブルースやロックンロールを生んだ音楽の都。ジャックダニエル、そして音楽。なぜテネシーは、ここまで人を惹きつける文化を生み出せたのか。テネシーウイスキー・ジャックダニエルの魅力とはなんなのか。検証してみたい。まずは、リンチバーグから話を始めよう。

1866年、テネシー州リンチバーグ。伝説のウイスキーはここから生まれた。

ジャックダニエルは、すべてここリンチバーグの蒸溜所で作られている。この蒸溜所は、アメリカ最古の政府登録蒸溜所としても知られている。世界中のファンを魅了する、テネシーウイスキーの最高峰の秘密に迫る。

ジャックダニエルに不可欠な要素とは?

世界中に流通しているジャックダニエルは、すべてこのリンチバーグの蒸溜所で作られている。蒸溜所がアメリカ政府に登録されたのは1866年。日本では薩長同盟が成立し、徳川慶喜が第15代将軍に就任した年。そんな昔に、現在まで愛されるジャックダニエルが誕生したとは驚きだ。創業者はジャスパー・ニュートン“ジャック“ダニエル。彼が、ここリンチバーグで、自らの名を冠したテネシーウイスキーを製造することとなる。ではなぜリンチバーグという土地を選んだのか。その話をする前に、まずテネシーウイスキーの説明をしよう。

ジャックダニエルを“バーボン“だと思っている人もいるが、それは大きな間違い。バーボンとテネシーウイスキーには、大きな違いがあるのだ。バーボンの定義は、

  • アメリカ合衆国で製造
  • 原材料のコーンの含有量は51%以上であること
  • 内側を焦がしたホワイトオークの新樽で熟成
  • 80%以下のアルコール度数で熟成すること
  • 熟成のために樽に入れる前のアルコール度数は62・5%以下
  • 瓶詰めする場合のアルコール度数は40%以上
  • 着色料の使用は禁止 

一方、テネシーウイスキーとは、これらバーボンの定義をすべて踏まえた上で、

  • 蒸溜と貯蔵をすべてテネシー州内で行うこと
  • サトウカエデの木炭で濾過

これらの条件を満たすことで、テネシーウイスキーと呼ばれる資格を得ることとなる。特に、サトウカエデ(シュガーメープル)の木炭で濾過することをジャックダニエル蒸溜所では「チャコール・メローイング」と呼び、テネシーウイスキーとして、非常に重要な工程となっている。しかし、ジャックダニエルの芳醇で豊かな味わいを実現するために、もう一つ大切な要素がある。それが「水」だ。

なぜリンチバーグに蒸溜所を造ったのか。その理由は水にある。年間を通して摂氏13度、鉄分を含まない純粋な水が湧き出る水源を確保するために、ジャック氏は周囲300エーカーの土地を購入し、この地に蒸溜所を造ることに決めたのだ。「ケーヴ・スプリング」と呼ばれるその水源は、テネシーライムストーンと呼ばれる石に囲まれており、その石に濾過されることで鉄分が取り除かれ、ジャックダニエルに適した純粋な水を作り出すという。

サトウカエデは写真のように組み上げて保管する。これは風の通りをよくすることで、均等に乾燥させるため。釘や接着剤は使わない

蒸溜所内にある炭焼き場。ここで週に3回、積み上げられたサトウカエデを燃やし、炭を作っていく。「着火剤には、ジャックダニエルの原酒を使っているんだ」と職人さんが話してくれた
チャコール・メローイングに使用する炭を作るため、ゴルフボール大の炭を、グラインダーにかけて細かく砕いていく。この炭が、ジャックダニエルを作る上で不可欠なのだ
蒸溜所のランドマーク的存在のこの大きなタンクの中には、グラインダーで細かく砕かれたサトウカエデの炭が貯められている
こちらがジャックダニエルに欠かせない、鉄分を含まない純粋な水を供給してくれるケーヴ・スプリング。毎分約3300リットルが湧き出ているという。洞窟状になっており、約2マイル(約3.2㎞)続いている
大量のアルコールを貯蔵し、また炭を作る際に火を扱うため、昔から自前の消防車を所内に置いていた。奥が1919年製で、手前が1928年製の消防車。さながら博物館のようだ
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