誤魔化しの無い本物志向のミリタリーブランド。それが「バズリクソンズ」
「バズリクソンズ」は、アメリカ空軍のフライトジャケットを忠実に再現することをテーマに、ディテールや素材、縫製、タグに至るまで緻密に再現したミリタリープロダクツをラインナップする。A-2やMA-1などの名作フライトジャケットを実物に基づいてリプロダクトし、経年変化やシワの再現にもこだわっている。スペックラベルも忠実に再現しており、日本の職人技とこだわりに裏打ちされたプロダクツは、世界中のミリタリーファンに高く評価されている。それは「バズリクソンズ」の一着が、単なる服ではなく「歴史を着る体験」を提供する逸品だからだ。
【ワーク推しの一着】U.S. ARMY DENIM PULLOVER JACKET
アメリカ陸軍兵は、第一次大戦中からブラウン地のデニムプルオーバーとトラウザースを着用していたが、1919年6月からインディゴ地のブルーデニムに素材を変更した。袖口はボタンで調節が可能となっており、胸に付いた大きな容量のパッチポケットは、物が落ち難くかつ物の出し入れが容易に工夫されたデザインだ。またプルオーバー式のこのジャケットは当時、トラウザースにタックインして着用された。ゆったりとしたボックスシルエットなので、デニムブラウスジャケットのようにトップまでボタン留めの着用がよく似合う。2万4200円
「デニムプルオーバージャケットは長年大事に着用して色褪せた年季モノ。サイズは38ですが、表記よりルーズなシルエットです。なのでボトムは少し大きめサイズのM-51パンツに、ニューバランス1700のスニーカーを合わせて、全体を軽やかなスタイルに意識しました」(「バズリクソンズ」企画スタッフ・佐々木洋佑さん)
プルオーバーデザインが特徴のミリタリーワークウエア。U.S.ARMYと刻印された3つボタンのデザイン。ラフの羽織れるデザインが魅力である。
ラフな収納ポケットながら、物が落ちにくい縦長のボックス構造となったフロントポケット。財布やスマホなど、ちょっとした日常小物も楽にしまえる。
袖先には2つのカフスボタンがデザインされている。袖先の絞り具合を調整できるので、絞ればよりシャツジャケットライクに着用できる。
【ミリタリー推しの一着】Type L-2B “SKYLINE CLOTHING CORPORATION”
L-2シリーズの中で3番目に登場したL-2Bは、1950年代中期から1970年代にCWU-36/Pが採用されるまで、長きにわたりアメリカ空軍で使用されたフライトジャケット。このモデルにて朝鮮戦争後、アメリカ空軍は従来のエアフォースブルーを廃止し、新たにセージグリーンを標準色として採用した。またボディのパターンも見直され、よりゆとりのあるシルエットへと改良され、ナイロン素材の織り構造もアップデートされ、裏地はウールレーヨン混へと変更される。ライトゾーン用フライトジャケットの軽やかな着心地は、春先に最適。6万8200円
「腰丈のL-2Bは春先に羽織って重宝する1枚です。白Tシャツをボトムインしてベルトをアクセントにしています。ボトムはM-43トラウザーズのデニムバージョンで、ジャストサイズの32インチを選んでいます。足元はM-43ブーツなので、かっちりめコーデです」
L-2Aからナイロン組織がアップデートされ、裏地には滑りの良い光沢感のあるウールレーヨン生地へ変更。中綿が無い分、軽やかに羽織れる着心地が魅力だ。
ラフな印象になり過ぎないミリタリー由来のエポレットは、L-2Bの初期モデルならではのディテール。オーバーサイズで肩を落として着ても様になるポイントだ。
ジッパー部分の補強も兼ねた三角フラップも初期型L-2Bならではのディテールだ。バイクなど前屈みの姿勢で着用する際、裾部分をしっかり留めることができる。
【問い合わせ】
バズリクソンズ(東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
https://www.buzzricksons.jp/
(出典/「Lightning 2025年6月号」)
Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦 Text/A.Shirasawa 白澤亜動
関連する記事
-
- 2025.06.05
人気ブランドに聞いた、春のワーク&ミリタリー推しの一着。【Pherrow’s編】
-
- 2025.06.03
人気ブランドに聞いた、春のワーク&ミリタリー推しの一着。【JELADO編】