トヨタより先に登場したプリンス製6気筒エンジン
グロリアはプリンス時代の初代スカイラインの豪華モデルとして’59年に登場。国産車初の3ナンバーモデルとなった高級乗用車だ。その後’62年のモデルチェンジを受け、翌年追加されるのが日本初のSOHC6気筒エンジンを搭載したグロリアスーパー6だ。ちなみにトヨタのクラウンが6気筒のM型エンジンを搭載するのは、’65年になってから。当時は日本でもっとも進んだ自動車だったことがわかる。
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いっぽう内装は西陣織をシート生地に使用した贅沢な作りで、当時の乗用車としては大型なボディゆえに、リアシートのレッグスペースもかなり広かった。
取材車両は’64年の聖火ランナーの随行車両のレプリカで、同じブルーメタリックの車両がランナーに随行している写真が残されている。写真をよく見ると車内にはオカモチのような装置が備わることから、予備の聖火を運んでいたと思われる。ちなみにこのクルマはオリジナルと同じ西陣織生地を入手して張り替えられており、日焼けもまったくない新車のような状態をキープしている奇跡のような一台だ。
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