大石天狗堂の復刻地方札“金時花”
年末に私の母校である文化服装学院の仲間たちと一緒に忘年会を開催した。もう28年の付き合いとなる仲間たちは皆よい歳の取り方をしていて、顔を合わせればすぐに当時の自分たちに戻れる。そんな青春時代を共に過ごした仲間たちとよく遊んでいたのが、なぜか花札だった。校舎の溜まり場に各々が自由に集まり「こいこい」をよく遊んでいた。
その時は花札のデザインに対して特に思うことはなかったが、歳を重ね、昔遊んだときのことを懐かしく思うと、花札の意匠にグッときてしまう。花札は一組み48枚で構成され、1年を12カ月に分けて、各月ごとに4枚の花鳥風月(自然の美しい景色)が描かれている。
また日本に地域によって花札のデザインが異なるそうで、今回手に入れたのは四国徳島地方で使われていた地方札の復刻品で、金太郎の鬼札(ジョーカーのようなもの)が入っていることから“金時花”と呼ばれている。現在の花札とよく似ているが、絵札に月の数字が書かれているのが特徴だ。これだと初心者も各月の絵柄を覚えやすいかもね。なので年末年始は花札に勤しもうかと思ってます。
【DATA】
大石天狗堂
TEL075-603-8688
https://www.tengudo.jp/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年2月号 Vol.358」)
Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦
関連する記事
-
- 2024.04.08
脱力したようなツラがツボで、ついハマる。「mojojojo」の手縫いのぬいぐるみ
-
- 2024.04.04
もしも、超人が実在したら…? 『キン肉マン』に魅せられた男