「FINE CREEK LEATHERS」彼らの挑戦は、終わらない。

  • 2023.10.30

今や、世界中のレザーラバーから熱い視線が注がれ、その動向が常に注目されるレザーブランド界の雄、ファインクリークレザーズ。馬革のアイテムのみをリリースする彼らの新作情報が届いたので、一足早く紹介する。特に、美しいシルエットを持つカーコート「KEY LOCK」は、彼らの匠を集結させた卓越した完成度を誇っている。

KEY LOCK|FINE CREEK LEATHERS

1930年代のカーコートをデザインモチーフしたファインクリークレザーズの新作「キーロック」。一見すると同ブランドの人気モデル「ギルモア」のようにも見えるが、こちらはパターンを全て見直した別モデルとなる。ギルモアに比べ若干着丈が短く、体に沿うよう全て曲線で構成されたパターンを採用している。素材は、2㎜厚のベジタブルタンニン鞣し・アニリン仕上げの馬革。サンドウィッチ仕様の茶芯で、美しいエイジングが期待できる。26万4000円

RICHMOND S66|FINE CREEK LEATHERS

ファインクリークレザーズの名を世に広めたGジャンタイプは新作でも健在だ。ファーストタイプの大戦モデルを馬革でトレースした人気モデル「リッチモンドS66」が再びリリースされるというから、ファンには嬉しい限り。1.8㎜厚の渋鞣し・素上げのホースハイドにオイルを多く含ませ、独特の質感を実現している。着込むほどにシボが出現し、下からうっすらと出現してくる茶芯の様はまさに圧巻の一言。背面はファン垂涎のTバック仕様となる。18万1500円

彼らの進化も、止まらない。「Cワークス」の今季新作がヤバい!

ファインクリークレザーズ代表の山﨑氏が手掛ける別ブランド「Cワークス」。ワークなどを中心に自由な発想でアイテムを生み出している。今季の新作がまたすごい! ディアスキンでM-65フィールドジャケットとフィッシュテールパーカを再構築しているが、その再現度は「ヤバい」の一言。ファインクリークレザーズでは出来ない、自由なモノ作りを行うCワークス、今後の動きに注目したい。

Lield|C WORKS

フィールドジャケットの完成形、アメリカ陸軍のM-65フィールドジャケットを、ディアスキンで忠実に作り上げた意欲作。袖口の意匠なども忠実に再現し、襟に内蔵されるフードも、レザーで作るという手の込んだ仕様となっている。ベースにしたのはエポレットのついた2ndモデル。ヴィンテージのライナーやフードも取り付けることが可能だ。ベジタブル鞣し・染料仕上げの1.2㎜厚のディアスキンを採用し実物さながらのドレープ感を見せる。35万9920円

Ltail|C WORKS

昨今ファッション界でも注目を浴びるM-65フィッシュテールパーカをディアスキンで完全再現。実物の持つ自然なオチ感を見事に表現している。使用するのは右のLield同様の鹿革だが、オリジナルにはない「接ぎ」を入れないようにするため、大判の鹿革を選別し使用している。本来、大判の鹿革はとんでもなく厚いのだが、それを1.2㎜に割って採用するという、非常に手の込んだ工程を経て作られている。ヴィンテージのライナーも取り付け可能。37万9940円

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
https://www.finecreek.jp/stockist

(出典/「Lightning 2023年12月号 Vol.356」)

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