PUEBCOのモスキートコイルホルダー
今年の夏は長い。いつもなら、お盆が過ぎたあたりで、なんとなく空気が変わる。夏が終わり秋へと向かう空気。それが今年、お盆が終わって1週間が経つが一向に空気が変わる気配がない。7月から続く猛暑は、8月下旬になった原稿を書いている今でも猛暑で、噂によると10月までこの暑さが続くとか。
夏は好きだ。しかし、日焼けと蚊は苦手だ。どこから入ってきたのか部屋で蚊を見つけたときには、アースノーマット的なものをすぐにスイッチオン。長野で暮らしていたときは、窓を開け放っていたため蚊がすぐに家の中に入ってくるから、夜になるとあちこちで蚊取り線香を焚いていた。今は部屋に蚊取り線香の匂いが付いてしまうので使っていないけれど、蚊取り線香の匂いは嫌いではない。私にとっては実家の夏の匂いだ。
プエブコの蚊取り線香ホルダーは、取材に行ったリプレイスという店で見つけたもの。インドの職人が手作業で作っており、よく見ると所々作りが雑。蓋がぴったりと閉まるわけでもないし、溶接も決して美しくない。でもそこに愛嬌を感じてしまった。蚊取り線香は電源のない外でも使えるという良さもある。せっかくだし夏の思い出に、ベランダでビールを飲むときにでも久しぶりに蚊取り線香を焚いてみようかな。
(出典/「Lightning 2023年10月号 Vol.354」)
Photo/M.Matsumoto 松本めぐみ
関連する記事
-
- 2024.11.10
ドブネズミみたいに美しくなりたいあなたへ最適のレザージャケット。
-
- 2024.11.09
スウェード×パープルが最強のスウェードバッグに出会う。
-
- 2024.11.07
重要な仕事道具だから妥協はしない。だから選んだプロテックスのキャリー。
-
- 2024.10.10
音楽室では上ばかり見ている少年だった男が選んだスウェットシャツ。