ネイビーのスウェットパンツもいいよね。
スウェットパンツって個人的には昔から好きな存在だったんだけど、昨年くらいからその熱がさらに高まっている。もともとはスウェットシャツと同様に本格的なアスレチックウエアやトレーニングウエアとして誕生した経緯があるので、基本的にはチームや学校単位で作られていた。アメリカでも一般的に広く穿かれるようになったのは、おそらく’70年代以降なんじゃないかな。それでもスウェットシャツよりは数も少なく、旧い年代のヴィンテージモノはなかなか見かけない。つまりヴィンテージ古着の中では、けっこうレアな存在といえる。これってけっこう意外だよね。
そんなスウェットパンツが、どうしてこんなに市民権を得ているんだろう……とふと思う。でもその理由は明白! 何より楽チンな着心地からに他ならない。パジャマ(いわゆる家着ね)としてファッションの好みに限らず、誰にでも馴染みのある稀有なパンツということに他ならない。アメリカ生まれのパンツとしては、もしかするとジーンズに匹敵するくらい誰もが一度は穿いたことがあるものといえる。
そんなスウェットパンツが、昨年くらいからちょっとしたブームになっているみたい。たしかに最近街中で穿いている人をよく見かけるよね。多分に漏れず、自分も今年は着用率が非常に高い。なんとグレーが2本もコーディネイトの一軍入りしているので、久しぶりに他の色のものを物色してみることにした。そして辿り着いたのが、このホワイツビルだった。旧きよきアメリカの匂いが感じられるクラシックな佇まいと、かなりヘビーな質感に一目惚れ。シルエットもいいし、いきなり4番バッターとして既に毎週大活躍してくれている。
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(出典/「Lightning 2023年3月号 Vol.347」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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