BILTBUCKの革ジャン、この美しき革の表情を見よ。

アメリカンヴィンテージをモチーフに数々のレザージャケットを世に送り出し、多くのレザーラバー達を魅了するブランド、BILTBUCK。彼らの凄みは、その革への真摯な姿勢にある。そのモデルに最適な革を求めて、革の仕上げや加工を変え、数種類のレザーを使い分けている。

フィニッシュや加工が異なれば、当然質感や風合い、エイジングも変わってくる。そのため、BILTBUCK のレザージャケットは、モデルごとに全く違う表情の変化を見せてくれるのだ。革の表情と質感にこだわり、ストイックに探究を続けるBILTBUCK。彼らの革ジャンは、我々をエイジングの深奥へと誘ってくれる。

Lot.500 Grizzly Jacket

1930年代に見られたグリズリージャケットを今に伝えるビルトバックの代表作。フルベジタブルタンニン鞣し・ラッカー仕上げの馬革を使用し、特有の光沢感を湛えている。経年でダイナミックな皺が刻まれ、光沢感と相まって独特の凹凸感を堪能できるのも特徴的。漆黒のシープムートンとのコントラストが美しい逸品。22万円

(上)Lot.625 Hair on Horsehide king Shawl Jacket、(下)Lot.762 A-1 Zip Jacket

(上)毛並みの美しいホースヘアとレザーの組み合わせは、まさに“キング” の名に相応しい風格を感じさせる。カゼインフィニッシュの渋鞣しの馬革を使用し、艶やかな質感を持ちながら、馬革らしい色気のあるエイジングを見せている。27万5000円

(下)イタリア・グイディ社製のフルベジタブルタンニン鞣しの馬革を使ったA-1タイプのアビエイタージャケット。オイルを多く含んでおり、プルアップで出現する色ムラなど、表情豊かな玄人好みのエイジングを堪能できる意欲作。27万5000円

(上)Lot.378 Horsehide Royal Half Coat、(下)Lot.501 Shawl Collar Horsehide Imperial Half Coat

(上)エレガントな佇まいが魅力のハーフコートは、オイルフィニッシュ・渋鞣しの馬革を採用。オイルを多く含んでいるために馴染みがよく、着込むほどに腕などにくっきりとした凹凸感のある皺が刻まれていく。22万円

(下)首元にムートンを施した防寒性の高いダブルブレストのハーフコート。オイルフィニッシュ・渋鞣しの馬革に40時間のミリング加工(ドラムの中に入れて空打ちし繊維をほぐす加工)を施すことで、ふんわりとした軽い質感になりシボも浮き出ている。27万5000円

【問い合わせ】
アトラクションズ
TEL03-3408-0036
https://attractions.co.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年12月号 Vol.344」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

Pick Up おすすめ記事

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...