これだけは知っておきたい空冷ポルシェの系譜。
911なのに930、964……と数字が並び「911と930は違うクルマなの?」というビギナーにありがちな混乱。実は“ポルシェ911” までが車両名で、901、930、964、993は年式によって変わる型式のこと。いわゆる通称というわけだ。さらにこの4車種が空冷ポルシェで使われる型式名。例えば、930なら’74〜’89年まで製造されていた2代目を指すというわけ。ヴィンテージを知る前に、まずは空冷ポルシェ911の系譜を知っておこう。
1963年〜1974年|PORSCHE 911(901)
初めて911を冠した記念すべき初代モデル。後継モデルから車幅が広くなるため“ナローポルシェ” の愛称を持ち、美しいボディと独特の操作感から世界中にファンがいる。ナーと呼ぶのは日本だけ。欧米ではアーリー911。型式名は911だが、便宜上901と呼ばれることもある。
1974年〜1989年|PORSCHE 911(930)
通称930となる2代目はアメリカで制定された安全基準により、5マイルバンパーを装備する。初代と比べると大きなバンパーのため“ビッグバンパー” とも呼ばれる。このモデルからターボ仕様車もラインナップされた。
1989年〜1993年|PORSCHE 911(964)
規制緩和により5マイルバンパーはなくなったものの、ボディ形状は2代目と酷似するも8割のパーツがリデザインされ、高性能モデルとして’89年に登場。当時最先端のサスも採用し、ハンドリング性能が格段に向上した。
1993年〜1998年|PORSCHE 911(993)
空冷エンジンが最後となる4代目ポルシェ。プロジェクター式のヘッドライトが採用され現代的な顔つきになる。また空冷最終モデルというキーワードにつき、極めて人気が高い。
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