民間モデルとは一味違う、「DANNER(ダナー)」のミリタリーラインの機能美。

軽量で快適、さらに防水性にも優れたアウトドアブーツを手がけるダナーが、持てる全技術を投影したミリタリーラインの機能美を紐解く。

DANNER(ダナー)とは?

1932年にアメリカで誕生したアウトドアブーツメーカーの雄、ダナー。第二次世界大戦中に兵士達の足元を支える堅牢な作業靴として注目を集め、1960年代になると、ビブラムソールを搭載するトレッキングブーツをリリースした。1979年には、世界で初めてブーツにGORETEX®ブーティーを採用した完全防水の“ダナーライト” を発表し、その人気を不動のものにした。

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2022年12月26日

アメリカ海兵隊が採用したミリタリーブーツ「USMC RAT 8 BOOTS(アメリカ海兵隊 ラットブーツ)」。

ダナーといえば、アウトドアブーツのイメージが強いが、アメリカ海兵隊がダナーを採用している。それがこちらのUSMC(米国海兵隊)モデル。極めて強度の高いヌバックレザーと樹脂製1000デニールナイロンをアッパーに採用。グラスファイバー製のシャンクを搭載することで、地面からの強い衝撃を吸収しなおかつ耐久性にも優れる。

堅牢なアウトドアブーツを生み出し続けるダナー。その確かなモノづくりはアメリカ軍からも高く信頼され、過酷な戦場に出向く兵士の足元をサポートする、質実剛健なブーツ製作を依頼されていた。過酷な戦場だからこそ、信頼できるブーツが必要だったのだ。

ダナー通が推薦! 履き心地の追求から誕生したマルチな1足。

「BALLISTICS」代表・塚原 学さん|ミリタリーやアウトドアギアをタウンユースに落とし込んだ商品展開で人気のバリスティクス代表。同じコンセプトのバッグライン、バレットも指揮

ミリタリーやアウトドアアイテムに造詣が深く、デザイナー自身がコレクションしてきたアイテムをよりタウンユースに落とし込んだアイテム展開で人気を博す「バリスティクス」。代表を務める塚原さんは、これまでに何足ものダナーを履きつぶしてきたダナーフリークでもある。

「個人的にはコンバットハイカーが一番好きですね。米陸軍が山岳地帯を歩くために開発したので、アウトドアとミリタリーの要素がハイブリットされたような、他のモデルにはない斬新さに惹かれますね。またミリタリーアイテムと言えばオーバースペックなものが多いですが、意外と日常生活で役立ったりするんですよ。

例えば、ゴアテックス製のライニングであれば雨具代わりになったりだとか、堅牢なトゥガードが施されているのでバイクに乗る時にだって便利。キャンプや雪山にだって行けちゃますし、普段のワークスタイルにだって抜群にハマる。お世辞抜きで、これほどオールマイティな1足って他にはないと思っていますね」

スピードレーサーと呼ばれる特殊な仕様があることで靴紐の締め上げが驚くほどクイックにできる。「何十年後かに見ても変わらない魅力があるんでしょうね。究極のパーマネントデザインだと思います」

ダナーが誇るミリタリースペックのラインナップ!「コンバットハイカー」と「ミリタリーモハベ」。

過酷な自然環境でも対応する堅牢なアウトドアブーツを手がけてきたダナーが、その全精力を注いで 織りなす究極のミリタリーラインがこちら!

COMBAT HIKER 6(コンバットハイカー6)|アフガン山岳特殊部隊に製作した特別モデル。

コンバットハイカーは、アメリカ陸軍がアフガニスタンに駐留していた兵士のた めに開発したモデル。アッパーには、ガレ場の多い山岳地帯用に耐久性の高い フルグレインレザーを取り入れ、裏地にはGORE-TEX®ブーティーを採用。ダナー通塚原さん一押しのミリタリーブーツだ。6万3800円

MILITARY MOJABE(ミリタリーモハベ)|定番のダナーライトをミリタリー仕様に昇華。

ダナーライトをミリタリー仕様にアップデートしたアイテム。靴ひもを瞬時に締め上げることができるスピードレーサーや、悪路での安定した歩行をサポートするシエラソールを搭載している。GORE-TEX®ブーティーの快適性も最高だ。※生産終了

【問い合わせ】
ダナー
TEL03-3476-5661
http://jp.danner.com

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2023年07月17日

(出典/「Lightning Vol.277」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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