スタンスミス愛のルーツは、「K・SWISS」。
昔からブーツよりもスニーカーの方が好きで、それこそヴィンテージブーム以降、コンバースやアディダス、ナイキなどの王道のヴィンテージスニーカーはひとしきり履いてきたが、なかでもアディダスのスタンスミスは、最もお気に入りの格別な存在。細めのラストでセクシーなシェイプ、雰囲気のよいホワイトレザー、清潔感があって上品な佇まい。全てにおいて、理想のスニーカーだった。
そんな私のスタンスミス愛だが、そのルーツにあるのは、実はK・SWISSである。その昔、ヴィンテージ古着などファッションは、全て諸先輩を見て憧れたことから始まった。そして、ファッション誌も読み漁るようになったわけだが、そこでK・SWISSというスニーカーの存在を知った。そのセクシーなオールホワイトのレザースニーカーを初めて見たとき、「なんてカッコイイんだ」と思わされたことは、今でも鮮明に覚えている。
K・SWISS CLASSIC 66 JPN
しかし、私がそれを買えるくらいの年齢になった時、そこにヴィンテージのK・SWISSの姿はなく、スタンスミスが鎮座していた。一度は’90年代頃のK・SWISSを手にするも、やはりもっと旧いヴィンテージへの想いが募り、当時はまだ入手しやすかったフランス製のスタンスミスやその前身モデルのハイレットにのめり込んでしまったというわけである。
そんな私にとって“幻”だったあのK・SWISSが、「CLASSIC 66 JPN」という名で、リリースされた。見た目は、あの頃に見た姿そのもの。本当に美しい。あれから20数年が経ち、幻が現実になった。
【問い合わせ】
K・SWISS カスタマーセンター
TEL0120-152-592
https://www.k-swiss.jp
(出典/「Lightning 2020年6月号 Vol.314」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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