30sから70sまでの「革ジャン」、その数約300着!
収録されているレザージャケットは、まだギアとして認知されていた1930年代から、ファッションアイテムとして花開く1970年代に至るまでの、いわゆるヴィンテージと呼ばれるもののみを集めた。古着ショップや、コレクターの協力を得て集めたその総数は、300着以上に及ぶ。それらを年代別に紹介している。これにより、レザージャケットのデザインの変遷を、直感的に理解できるはずだ。
「革ジャン」の細部まで徹底網羅!
とかくフロントのデザインに目がいきがちなレザージャケットだが、背面のプリーツや革の継ぎなども、デザインの変化が現れる重要なポイント。そこで、すべて背面の写真も掲載し、地味ながらも味わい深い背面意匠の変遷を堪能できるようになっている。
「革ジャン」は男だけのものじゃない! 女性ものも掲載。
若い女性がライダースを身に着けたり、多くのブランドが女性用の革ジャンを作っているのは、なにも最近の話ではない。その証拠に70sにはこんなにお洒落なレザーコートが! メンズだけでなくレディースアイテムも収録したので必見だ。
米国製だけでなく英国製にも注目。
1953年に公開された「Wild One」は、アメリカの若者のみならず、英国の若者までをも虜にした。アメリカで生まれた不良の象徴は、紳士の国・英国にわたり、独自の変化を遂げていく。ホースハイドなどを用いた重厚な印象のライダースに比べ、軽快でスタイリッシュな印象を受けるブリティッシュ・ライダース。アメリカモノとは明らかに一線を画す洗練されたスタイルは、不良のアイコンでありながら、ジェントルな気品を醸し出す。アメリカものとの違いをチェックしてみるのも面白いだろう。
本書の読み方は自由だ。最初から順にページを繰って、デザインの変遷を楽しむもよし、古着ショップなどで見つけたヴィンテージの「答え合わせ」にも役立つはず。眺めながらレザージャケットの奥深さを少しでも感じてくれたら幸いである。
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