「LARRY SMITH」の魅力とは? 機能性と装飾性を兼ねたレザー&シルバーに迫る

ネイティブアメリカンやカウボーイは自身が道具として使うレザー製品にシルバーの装飾を施した。それは見た目だけでなく、より機能美を高めるものであり、その精神性は戦後のバイカーに受け継がれ、スタッズベルトなどに発展した。そんな価値観から生まれるLARRY SMITHのレザー&シルバーに迫りたい。

機能性を上げるための美しきシルバーカスタム

インディアンジュエリーは1860年代頃に始まったと言われる。メキシコから銀細工の技術がナバホ族に持ち込まれ、シルバースミスという仕事が誕生した。当初は弓矢を放つ際に着用するボウガードや衣類用のボタンなどの実用品を銀で製作。20世紀代初頭から旅客用列車が通ったことで居住地が観光地化し、インディアンジュエリーが流行し、現代の礎になった。彼らと良き隣人関係で、先住民でカウボーイとして従事する人間もいたため、ウエスタン文化との関係も深く、彼らの技術を用いたバックルやコンチョベルトなどは象徴的な存在となった。

ラリースミスがシルバーカスタムを施したレザー製品も実用性と装飾性を兼ね備えることを強く意識している。わかりやすく言えば、50年代に流行ったスタッズベルトやブーツ。一見、派手に見えるが、反射鏡の役割を果たしたり、レザーの補強として用いたりと、ただ個性を求めているわけではない。代表であり、シルバースミスでもある林田さんもバイク乗りであり、そのマインドが根底にある。だからこそレザーの質にもこだわっており、当初からオリジナルで製作するなど、ただならぬこだわりを持っている。

新作となるメディスンバッグに、ローズモチーフのスタッズを中心にフルカスタム。ベースのバッグはオリジナルのローレンスレザーでタフなオイルドの牛革。¥1,980,000_

銀と革が使い込むことで美しく調和する

スタッズは職人の手によって1点ずつ丁寧に打ち込まれていく。そのため裏側の処理も非常に美しく、強いこだわりが感じられる。

代表の林田さんも様々なカスタムを行っている。自身の愛用品に打ち込むことも多く、この日は新作のローズスタッズをカスタム。

ワンオフで製作されたレザー&シルバーのプロダクト。上はウエスタン文化の象徴であるカービングを施したボウガード。下は1からデザインしたクラシックなボロータイ。

銀だけでなく、現代作家のアートを取り入れる自由な発想

定番のディアスキンバッグに、友好関係にあるネイティブアメリカンの現代アーティストであるジェイク・フラグアのアートワークが入ったスペシャル。シルバーもすべて自社のもの。参考商品

大きなディアスキンを大胆に使った特別仕様のバッグはメディア初登場となる。バッグのフラップが外れないように大きなコンチョボタンを配しているのがたまらない。すべて手作業で縫製されている。参考商品

ネイティブアメリカンの現代作家であるジェイク・フラグアのアートワークが直筆で入ったダンシングデザートコレクション。ベースは定番のディアスキンメディスンポーチ。コンチョなども追加可。¥94,050〜

ウエスタンの歴史上、よく使われているローズモチーフ。新作のオリジナルローズスタッズは全部で4サイズ。このブレスのように、多様なパターンを生み出すことが可能となる。参考商品

上のベルト2本はインラインから発売されているベルトでともにスターリングシルバーを使用。下はソリッドなシルバーバックルに林田氏がカービングを施したワンオフ。ピン部分まで柄が入る。上のベルト各¥82,500_

ともにワンオフで作ったクラシックなバックルは、ネイティブアメリカンの伝統的な手法を駆使した力作。右はシルバーのバックルにスタンプを加え、四隅にシェルをロウ付け。左は裏から大胆に叩き出した。参考商品

【問い合わせ】
LARRY SMITH MEGURO STORE
Tel.03-5794-3755

HOME

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年8月号」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

高額商品もお得にゲット! 夏の“福”を呼ぶオンラインフェス「イナズマ福袋フェア」8月15・16日開催

  • 2026.08.04

真夏のオンラインフェスの開催が決定! 今回はなんと“福袋”。人気ブランドの人気アイテムを袋に詰め込んで販売するぞ。中身は開けてのお楽しみ。もちろん恒例の2日間ライブ配信も。さらに○○グランプリも開催。オンラインショッピング会場には1000円の入場料がかかるが、LIVE配信、抽選会、○○GPは参加無料...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

Pick Up おすすめ記事

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

高額商品もお得にゲット! 夏の“福”を呼ぶオンラインフェス「イナズマ福袋フェア」8月15・16日開催

  • 2026.08.04

真夏のオンラインフェスの開催が決定! 今回はなんと“福袋”。人気ブランドの人気アイテムを袋に詰め込んで販売するぞ。中身は開けてのお楽しみ。もちろん恒例の2日間ライブ配信も。さらに○○グランプリも開催。オンラインショッピング会場には1000円の入場料がかかるが、LIVE配信、抽選会、○○GPは参加無料...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...