計算された小技や小物使いで、ミリタリースタイルに軽快さをプラス。
身体に馴染んだA-2を主役にワイドシルエットのM-43ヘリンボーンパンツをコーディネイト。足元はブーツのレングスがチラ見えする程度にロールアップすることで、軽快さを演出している。首に巻いたカモフラージュ柄のストールとチェックのネルシャツが全身のミリタリーカラーの中でほどよくバランスを取っており、全体のアクセントとなっている。
亀屋康弘さんの愛用品を紹介。
30周年記念モデルとして製作したラフウエア社が1941年に3度目の納入をした際のモデルをモチーフにに作られたA-2
ライニングにピンナップガールのプリント生地が張られたA-2。擦り切れるまで愛用し張り替えたというストーリー性が興味深い1着だ。
30周年記念としてリリースしたカレッジリング。中央にはサファイヤが鎮座し、通常はシルバーだが、ゴールドは亀屋さんだけの特別なモデル。
ヴィンテージハットをベースに染料でムラのあるデザインにカスタム。長年愛用しているメガネは白山眼鏡店のもの。
初めて秒針を備えたモデルとして米陸軍航空隊が1940年代に採用した時計、A-11。小ぶりのフェイスに大きめのリューズが特徴。
A-2のレザーの色とリンクし、パンツのロールアップで見せたブーツはホールド感に定評のあるタンクストラップブーツ。
5年ほど前から始めた三線は亀屋さんの趣味のひとつ。黒檀のネックにボディには1枚張りの蛇革が張られたこだわりの1本。
(出典/「CLUTCH2024年5月号 Vol.95」)
Photo by Takeru Sugiho 杉保毅留 Text by Tamaki Itakura 板倉環