2ページ目 - 世界中のヴィンテージ古着バイヤーが訪れる、知る人ぞ知るLAにあるショールームに潜入!

人気再燃中のニットウエアをピックアップ。

ヴィンテージ愛好家の中にはウールのニットばかりを集めている人もいる。その魅力は柄や色のユニークさ。今回のお宝探し取材では珍しい柄のカウチンセーターと、人気が再燃しつつあるカレッジセーターをピックアップ。まだ、ワークやミリタリーほど市場価格が高騰していないアイテムだが、注目度が高まりつつあることは間違いない。

シロクマの柄が編み込まれたALASKA柄の一着はレア度が抜群だが、マルーンのカラーも稀有な存在。まさにレアピースだ。

アラスカの文字とともに編み込まれているのはヤギの顔。カウチンセーターの柄は数多あるが、珍しいカラーを発見。

グリーンでDとくればアイビーリーガーの一つであるダートマス大学ものと考えて間違いないはず。こちらも編み込みレタード。フェード良し。

BOSTON UNIV. のイニシャルでBU。文字がフェルトではなく編み込まれているのも希少品だ。襟周りの広いフットボールニットタイプ。

有名大学のカレッジセーターはコレクタブル。背中にマスコットのフェルトパッチが大きく配されたカーディガンタイプ。

日本からアメリカへやって来たスカジャンの数々。

太平洋戦争終戦後、日本に進駐したGHQの兵士たちに絶大な人気を誇ったスーベニアジャケット、通称スカジャンである。カラーや柄の構成でヴィンテージの価値は大きく異なってくる。正確にはミリタリーウエアではないが、兵士たちに愛されたこともあって、ボブはたくさんのコレクションを持っている。日本に再び帰ってくるかもしれないレアなヴィンテージピースをピックアップしてみた。

空の鷲と海中の龍が向き合っているとても貴重な背中の図案。ヴィンテージスカジャンファンなら確実に目に留まるはず。

グリーンとイエローの組み合わせも大変稀少性の高いが、向かって来る虎の図案が超お宝と言えるシロモノを発見した。

ミリタリーは業界屈指の物量と知識。

VINTAGE PRODUCTIONSを象徴するミリタリーヴィンテージ。ウエア以外にもキャップやバッグなどその種類は膨大かつ上質を誇る。大半がアメリカ軍のものだが、イギリス軍や旧日本軍のものもあり、コレクターだけでなくコスチュームスタイリストにも頼りにされているほどだ。物質だけでなく、このジャンルでの情報や知識も業界屈指。それでもどん欲にヴィンテージを探し、詳細を調べている。

広いショールームではあるがギッシリと詰め込まれたヴィンテージコレクション。

艦船や飛行機コクピットの時計を利用した置き時計。

【DATA】
VINTAGE PRODUCTIONS
https://www.vintageproductions.com/

(出典/「CLUTCH2023年4月号 Vol.90」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...