細部までこだわったスリム&コンパクトなハーレー【カスタムからひも解くEVOLUTIONの魅力】

ショベルのチョッパーからM8ブレイクアウトのカスタムまで年代を問わないカスタムで評価の高い「キッドカスタムファクトリー」。このマシンは、ビルダー城戸さんにとって最も思い入れのあるマシンのひとつだ。

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CASSIS

「ショベルのチョッパーに乗りたいけどエンジンに不安がある人に『エボなら乗りやすいし安心ですよ』という提案をしたくて作りました。それでいて、“ショベルリジッドに負けないようなスタイルのエボチョッパー”が目標でした」

城戸さんはソフテイルフレーム最大のネックだと感じていたシート下のフレームワークをカットしてリメイク。これによってタンクのマウント位置に融通が効き、シートとの距離を理想的なものにできるという。フロントエンドはW&W製の74スプリンガーを選択してヴィンテージ感を高め、リア16インチとのバランスを考えフロントを19インチに。全体的に丸みを帯びた暖かみのあるデザインをコンセプトとしており、各所にその造形を垣間見る。

この「カシス」がショーなどでも高い評価を受け、その後「カシスと同じスタイルで」というオーダーが続いているという。キッドのソフテイルチョッパーのスタンダードを築いた、記念碑的なマシンなのだ。

「カシス」と名付けられたこのマシン。“エボで旧車以上のスタイリッシュさ”を追求した一台だ。カスタムバイクとしては決して派手なスタイルではないが、その柔和なバランスは絶妙のひと言に尽きる。そして随所に散りばめられた造形の芸の細やかさがビルダーの技量と心意気を感じさせる。

センターにリブを立て、キャップは真鍮で製作、エンブレムを作り、ステー部分にも個性的な造形を配置。タンクだけでも見せ場の多さに驚く。

リブフェンダーとシッシーバーを繋ぐステー部分の造形にも注目したい。このどこか有機的な造形は城戸さんの得意とする技。真鍮のボルトも雰囲気よし。

シートは顧客でもある職人さんの手によるもの。細やかなスタンピング模様が美しい。シートを跳ね上げるとオイルタンクやバッテリーにアクセスできる。

ハンドルはワンオフ。マシンのコンセプトでもある丸みを帯びたデザインをここにも配している。ライザーはFORK製ナローライズクランプをチョイス。

ショベルのリジッドチョッパーを意識したことから、ベルトドライブをチェーンに換装。タイヤのホワイトリボンが車体を走る2連のラインとシンクロする。

特徴的な楕円のオイルタンクの下にセルスターターのボタン。その下にイグニッションとヘッドライトスイッチ、メーターのファンクションボタンを配置。

随所に曲線の美しさを追求したパーツが配置される。マフラーもその一端。直線的な部分を廃した暖かみのある手曲げカーブ。マフラーエンドは真鍮で製作。

オーナーの若林さん(左)とビルダー城戸さん。製作から数年経つが、「納車時の輝きのまま大事に乗り続けてくれていることがうれしい」と城戸さん。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年4月号」)

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ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
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