仙台の「コズミック」が仕掛ける、旧車カスタムと並んでも遜色ないエボチョッパーのセオリーとは?

クラシックなハーレーダビッドソンを彷彿とさせるクールなルックスと、「ショベルヘッド」さえも凌ぐ圧倒的なタフさと爽快感。1980年代から2000年代にかけて大人気を博した「エボリューション」が、あらゆるライダーに応えるハーレーとして再び注目を集めている。日本におけるフリスコのムーブメントを牽引してきた仙台の「コズミック」が今仕掛けるのが、エボソフテイルをベースにしたフリスコだ。ショベルのフリスコに並んでも遜色ないカスタムをお届けする。

エボリューションとは?

1984年に登場し、1999年まで製造されたハーレーでは4代目となるOHVエンジン。コンピューターで設計され、素材にアルミを多用することで、ショベルに比べ精度が格段に高く、耐久性と出力が大幅に向上。さらに生産効率もよくなったことから、現在手に入れられる中古車の球数も非常に多く、価格も手ごろであるため、カスタムベースとして注目が集まる。

クオリティの高いチョッパーを作るならエボはもってこいのモデル

「COSMIC」三浦大介さん|仙台のチョッパーカルチャーを牽引するビルダー。19歳でハーレーカスタムの世界に飛び込んでから一貫してチョッパー然としていながら、市街地でも軽快に走れる「フリスコスタイル」にこだわり続ける。年式、モデルを問わず、独自のスタイルを付き通すスタイルに憧れるファンも多い

日本におけるフリスコのムーブメントを牽引してきた拠点は、間違いなく仙台の「コズミック」だろう。代表の三浦大介さんは、美しい車体シルエットと走る姿が抜群にカッコいいフリスコに魅了され、数多くのカスタムを手がけてきた。そんなコズミックが今仕掛けるのが、エボソフテイルをベースにしたフリスコだ。

実際昨年のホットロッドカスタムショーの会場で同店が製作したショベルのフリスコに並んでも遜色ないカスタムは、こちらのソフテイルフレームをベースにした一台だった。各部のバランスは計算し尽くされ、スイングアーム付きということを忘れてしまうボディラインはまるでリジッドだ。

「ウチはやっぱりショベルで作ってほしいって声が多いです。ただ、今は球数も減ってきているし、価格も以前に比べて高騰している。それに比べてエボは手に入りやすいし、性能もいいからベースとしては申し分ないです。それをどうカッコよく仕上げるかはカスタム屋の腕の見せどころ。ウチらしいスタイルで、乗る人もカッコよく見えるようなものにすることを重視しています。だからエボのように旧すぎず新しすぎないちょうどいい年式のハーレーは、乗りやすいのも大きなポイント。乗りやすければ長い間乗れるし、軽快に走れる。走ってカッコいいことが重要なので」

スタイルこそ尖っているが、スイングアームが付き、エンジンも壊れにくいエボのフリスコは、実際にかなり乗りやすく、コズミックのカスタムの哲学を色濃く反映させたスタイルだといえる。

ベースは何であれ、カッコよく仕上げるのがビルダーの腕の見せどころ

ベースはスプリンガーソフテイルだが、もはやその面影はない。ソフテイルフレームのリアまわりの形状を活かして、一見するとリジッドチョッパーのように見えるバランスよく仕上がった一台だ。ただ、このシルエットを実現するため、実は外装は徹底的に手を入れている。

コズミックオリジナルの8インチのビレットライザーとドラッグバーを組み合わせることで、フロントまわりをナローにまとめている。

ストレッチしたリジッドフレームのシルエットに近づけるため、ネック部分を大胆に加工。さらにロートンネルタンクを設置することでフリスコらしいシルエットを実現している。

真横から見ると平行になっているマフラーは後方からだとややズラして設置。足を下した時に熱く感じづらい、いい塩梅の位置になっている。

ストラットやフェンダーは、ホイールベースやタイヤの置き位置に合わせて製作。フェンダーはタイヤサイズ140㎜に合わせるため純正を詰めた。

プライマリーをあえてオープンにしないことで、安全にストレスなく乗れるようになっている他、走りやすさとスタイルを両立させたカスタムが各部に施されている。

この記事を書いた人
チューバッカ沼尾
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チューバッカ沼尾

旅好き元バックパッカー

1981年式の元カメラマンでパックパッカー。バイクは2007年にクラブハーレー編集部に配属になってから興味を持ったクチなので、遅咲きといえば遅咲き。ただ、旅をするのにこの上ない乗り物と知りドハマり。現在に至る。愛車は1200ccボアアップの2011年式XL883。
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