まるでアメリカの住宅街にあるような平屋ガレージハウス。

めちゃめちゃ天気が良い絶好のツーリング日和だけど、あえて今日は走らずに愛車と共に過ごす。そんな日があってもいいじゃないか。ハーレーの楽しみ方は何も走るだけではない。気になるところをイジってみたり、日がな一日眺めたり。それだけでも十分楽しい。それがハーレー。そんなハーレーライフを送るのに最適なのがガレージだ。ただし、ガレージを100%満喫するのには、ハーレー乗りそれぞれのこだわりやアイデアが必要。そこで、自分だけのこだわりの空間を作り上げた、先輩たちのガレージにお邪魔した。今回紹介するのは福岡市郊外で夢を実現した、憧れの平屋ガレージハウスだ。

暮らしやすさとカッコよさを追求した住宅&ガレージ

福岡市から30分ほどのところ、旧い日本家屋が建ち並ぶエリアの一角にひと際目を引く白壁の家がある。そこがここで紹介する野見山さん宅である。まるでアメリカの住宅街にあるような平屋は、「ファームハウススタイル」と呼ばれる住宅で、その名の通りアメリカの農家が採用している様式。板材を縦張りした外壁が特徴で、アメリカでも特にを人気の高い住宅。そんなスタイルを取り入れた家は、アメリカンな住宅を得意とする「サニースポット」によって建てられた新築物件だ。

同社の家づくりのコンセプトは「暮らしやすさ=カッコよさ」。ただ見た目がいいだけではない、機能美も兼ね備え、ライフスタイルに直結した家は、佇まいからカッコいい。そうした想いで作られたこの家のオーナーは、サニースポットのスタッフ、野見山さんだ。

「サニースポットで働き始めたころから自分の家を建てたいと思っていました。建てるならガレージが付いた平屋。でもなかなか思うような土地が見つからなかったのですが、ここが売りに出ていることを知って、即決しました」

家づくりで野見山さんが特にこだわったのはリビング。キッチンやダイニングも一体になった広いリビングが家の中心にあって、家族や仲間が集まることができる。そして各所に味わいのあるヴィンテージ家具やオブジェを置くことで、懐かしくて新しく、実用性も考えられた空間となった。

そんな暮らしの真ん中にあるリビングは玄関や寝室、子ども部屋などはもちろん、ガレージからもリビングにアクセスできる。このガレージもまた、野見山さんが家づくりの際に重視した要素だった。

「アメリカのモーター好きな人の家って必ず広いガレージがあって、味のあるバイクやクルマが置いてあります。しかもそこには趣味を楽しむためのものが詰まってる。そんな場所があったらいいな、と思っていたんです。だから、自分の家を建てる時には絶対ガレージを付けようと思っていました。それに、平屋という構造はガレージからそのまま家の中に入ることができるので、ガレージもリビング同様に生活に欠かせない場として機能すると思ったんです」

今回バイクのあるガレージライフをイメージするためにバイクを貸してくれたのは、以前本誌に登場していただいた、サニースポット代表である城さん。野見山さんは城さんの紹介で、バイクの購入を検討中。このガレージに愛車が来る日はそう遠くはなさそうだ。

アメリカにあるような大きいサイズの扉は家づくりの際に特にこだわった部分。木製なので雨などで膨張・収縮してしまうのを防ぐため軒下を広くして雨が当たりにくくした。

アメリカ車が2台余裕で入るガレージには大型の電動シャッターが付く。カラーは外壁に合わせてホワイトに。

アメリカ西海岸に建っているかのような白壁の平屋住宅。ひと際存在感のあるガレージを備え、クルマやバイクとともに暮らすにはもってこいの家だ。この家はオーナーである野見山さんが憧れたスタイルをカタチにしている。

1941 EL|サニースポットの代表である城さんの愛車のナックルチョッパー。近い将来、ガレージに野見山さんの愛車が入る日をイメージするためにディスプレイ中。

基礎の立ち上がり部分は石を積んだようなデザイン。外壁はアメリカの住宅を象徴する、縦に板を貼ったボード&バテンを採用して存在感のある外観に。

ガレージ内はシンプルながら、所どころにヴィンテージのランプや植物、サーフボード、星条旗などを飾ることで、ガレージ内のアクセントとしている。

雨の日にクルマで帰宅した時もガレージ内から濡れずに家の中に入れるように扉を設けている。

室内パントリーから見たガレージの内部。手前には奥様がメインで乗っているフォード・エクスプローラーが入っている。現状で少し余裕をもたせている壁側のスペースは今後野見山さんのバイクが入る予定だ。

壁には娘さんの描いた絵や家族写真が飾られている。家族を大事にする野見山さんらしい装飾。アンティークランプでガレージに彩を。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年2月号」)

この記事を書いた人
チューバッカ沼尾
この記事を書いた人

チューバッカ沼尾

旅好き元バックパッカー

1981年式の元カメラマンでパックパッカー。バイクは2007年にクラブハーレー編集部に配属になってから興味を持ったクチなので、遅咲きといえば遅咲き。ただ、旅をするのにこの上ない乗り物と知りドハマり。現在に至る。愛車は1200ccボアアップの2011年式XL883。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...