ガレージふたつを合体! 広がっていく趣味に合わせてガレージを広くしていくという選択肢。

めちゃめちゃ天気が良い絶好のツーリング日和だけど、あえて今日は走らずに愛車と共に過ごす。そんな日があってもいいじゃないか。ハーレーの楽しみ方は何も走るだけではない。気になるところをイジってみたり、日がな一日眺めたり。それだけでも十分楽しい。それがハーレー。そんなハーレーライフを送るのに最適なのがガレージだ。ただし、ガレージを100%満喫するのには、ハーレー乗りそれぞれのこだわりやアイデアが必要。そこで、自分だけのこだわりの空間を作り上げた、先輩たちのガレージにお邪魔した。今回紹介するのは自宅敷地内に「ダイナオガレージ」を拡張させて誕生した巨大ガレージだ。

増築によって拡張した巨大なダイナオガレージ

茨城県在住の藤田さんは、自宅敷地内に巨大な「ダイナオガレージ」を設置し、L字型に配したガレージ内部を2部屋に分割した上で、ガレージスペースに22年式の「ブレイクアウト」を収めた他、隣の趣味部屋にはもう1台の愛車である「ハンターカブ」を収納しつつ、ゲームを楽しむためのスペースにした豪華なものだ。

藤田さんがダイナオガレージを導入したのは、今から10年ほど前のこと。現在の場所に自宅を建てる際、奥行きのある駐車スペースの奥を利用して、ネットで探してオーダーし、一つ目のガレージを設置した。当時所有していた「スポーツスター」と現在も所有するハンターカブを収め、念願のガレージライフをスタートした。

そんなガレージライフに大きな変化が起きたのが、25年秋のこと。当初はバイク用ガレージのみだったのだが、ダイナオガレージの代表である大石さんにガレージスペースの拡張を相談。当初は従来のガレージを下取りして新規に大きなガレージを設置することを提案されたが、これまでのガレージに愛着があったため、あえて従来のガレージを活かしつつ、新規部分を増築し、二つを合体することで2部屋にすることにしたのだ。

愛車のブレイクアウトを保管するガレージ部分。以前は今より荷物が多かったそうだが、今回の増築によってバイク関連の物のみを置くようにして、スペースが広くなったという。スロープは動かすことで両側に使用する仕組み。

新たに増築したスペースにはロフトベッドを設置し、スペースを上下でセパレート。ベッド下にハンターカブを収納し、上部を就寝スペースや荷物置き場として活用している。

新造部分の奥は旧ガレージの窓をそのまま流用することで、ガレージ内に保管した愛車がガラス越しに見える作りとなっている。

従来のガレージスペースは、以前より荷物が減ったことと、基本的にブレイクアウトのみを置くようにしたため、従来より広く使えるようになり、簡単な整備などを行なうスペースとしても役立っている。

従来のガレージは右側部分に1m×1mのスペースを追加した変則的な形状。ここを収納スペースとして活用している。

増築部分奥にある趣味のスペースは、PCやモニターを設置しゲームや動画を楽しむスペースとなっている。

今回の増築に合わせて開口部のスロープも改良し、ブロックを使ったエクステンションを設置することで、出し入れもしやすくなったそうだ。増築ガレージ部分にはアルミ製のエクステンションを設置している。

早朝から完成までガレージ増築現場を直撃

前述のガレージ取材からさかのぼること数カ月。ガレージを増築するタイミングで藤田さん宅を訪れ、実際の増築工程を見せてもらった。実はこれまで長いことダイナオガレージユーザーを取材してきた本誌だが、設置する現場に立ち会うのは初めて。さらに今回はただ設置するだけでなく、既存のガレージに新設部分を結合して増築するという、かなりレアなケースでもある。

実際の手順は、まず既存のガレージをクレーンで吊り上げて時計回りに90度回転した上で設置し直し、従来側面を向いていたシャッターを道路側に向け、道路から見て左側に、新造した増築部分を接合するのが大まかな作業の流れ。

新規で製作した部分を3分割して藤田さん宅に運び、現場で既存のガレージに接合する必要があるため、接合面は従来のガレージドアや窓に合わせて開口部をあらかじめ作成。旧ドアは接合した時に内部を行き来する扉に。旧窓は趣味空間から旧ガレージを見渡すことができる窓としてそのまま利用している。事前の段取りを知らない状態で見ていると、まるで魔法のようにどんどん作業が進み、夕方には終了。何とわずか1日で増築が完了した。驚きの早さだ。

藤田さんのガレージが増築されるまでに密着!

もともとのガレージは、幅2.4m×奥行3.5mで、シャッター面から見て右側に1m×1mの突起部分がある変則的なL字形状だった。今回はその突起部分の反対側に、幅3m×奥行5.5mの新造部分を合体させるという作業になる。しかも早朝に作業をスタートして、日暮れまでに完成させるという。実際どのようにガレージを改装するのか、丸一日密着してみた。

まずは既存のガレージを吊る用意

クレーンで吊り上げてガレージの向きを変えるため、中にあるバイクなどの重いものを出し、クレーンで吊る準備から作業スタート。とはいえ、細かな工具やケミカルなどはそのままで吊ってしまうそうだ。

水平出しと電源関係の事前準備

まずは増築部分を含め、すべての設置場所をレーザーで測定しつつ、調整可能なアジャスターボルトの長さを調整し、設置するガレージの水平を出していく。また電源を接合するための準備も進めておく。

接合面にあるドアを一度外して接合の準備

既存ガレージに装着されていた出入り口用のドアは、そのままガレージ内で新造部分と行き来するための扉として活用する。そのため、新造部を接合する前に一度扉を外しておく。

クレーンでガレージを吊る

トラックに備わるクレーンでガレージを吊り上げ、いったん別の場所に移動。ダイナオガレージの場合、最初から吊り上げることができる構造となっており、比較的簡単にクレーンでの移動が可能なのだ。

既存ガレージを回転して設置

まずは既存ガレージを従来の設置場所より少し自宅側に移動した上で時計回りに90度回転させて設置する。狭い場所での作業だが、さすがプロ。息もピッタリであっという間に設置完了。

3分割の新造部分を奥から順に設置

いよいよ新造部分を設置していく。あらかじめ3分割で製作してトラックで運んできたため、まずは一番奥の部分からクレーンで吊って設置していく。

既存ガレージと新造ガレージを合体する

新規ガレージ部分を奥から順に設置し、最後に一番手前の三つ目を設置。これを既存ガレージとピッタリ密着させる必要がある。クレーンで吊りながら微調整を続け、最終的には人力で密着させていく。

分割して設置したガレージをピッタリ密着させ一体化する

分割したガレージをクレーンで吊って設置場所に下ろしたら、それぞれのフレームをクランプを使って密着させてしっかりと位置決めし、固定していく。ルーフは、合体後に一体化したルーフパネルを設置していくことになる。

最後に細かな作業を行い作業はラストスパート

すべてのパーツが固定された後、電源の配線作業や防水のためのシール作業を行う。さらにフロアを張ったり、先ほど外したドアを下部を若干カットした上で再度装着するなど、完成までの細かい作業が急ピッチで進む。

日が暮れるころに新ガレージが完成

こうして見事藤田さんのリクエスト通り、既存のガレージ部分を活かしつつ、新たなガレージを合体させ、巨大なガレージが完成した。複雑な作業にも関わらず、何とわずか一日で完成。日は暮れてしまったが、最後の記念撮影を行いこの日の作業は無事終了したのだ。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年2月号」)

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