細部の質感に宿る、ゴッドサンズの美意識
ネイティブジュエリーやネイティブアメリカンのカルチャーそのものへの深い敬意を礎に、東京から独自の美意識を発信するジュエリーブランド、「ゴッドサンズ」。双子の兄弟がデザイナーと職人を務め、伝統的なモチーフや技法を継承しつつ、現代的な解釈を加え、手仕事のジュエリーで世界観を表現。いま最も勢いのある東京のジュエリーブランドのひとつである。
ここに紹介するガレージは、双子の兄弟、YacciさんとMitsuさんが主体となって作り上げた空間だ。二人のバイクが並ぶその場所は、スタッフの通勤バイクを並べるスペースでもあり、時には打ち合わせスペースとしても活躍する。原宿の旗艦店に隣接する環境だけに、当然ただの車両保管庫ではなく、ブランドの世界観を発信する基地にもなっているわけだ。
倉庫物件をリフォームするに当たり、二人が思い描いた「ヴィンテージ」や「アメカジ」というキーワードが息づく場所を作り上げるため依頼したのは「カリフォルニア工務店」。カリフォルニアのライフスタイルをイメージソースとしたデザイン設計を得意とする工務店だけに、そのコンセプトを共有し、具現化するパートナーとして最適なチームだったわけだ。
双子の兄弟とカリフォルニア工務店が、何度も打ち合わせを重ねて作り上げたガレージは、まさにクラシックアメリカンの世界観を醸し出す、天然素材や手作業のぬくもりが宿る空間。「ヴィンテージ」と「アメカジ」のキーワードをカタチにするに当たり、二人のこだわりが、空間をつかさどる素材の質感に生きているのがひと目で分かる。
具体的には、ファサードや奥の壁に使われる木材にはすべて古材を使用し、そのレイアウトはディスカッションを重ねながら決定したもの。程よく色褪せた古材の表情は、彼らがリスペクトするネイティブカルチャーとの相性が良く、ブランドの個性を表現するのにうってつけの素材。さらに、天井をはがし、むき出しになった配管はすべて新しく作り直したものだが、配管や窓枠、スイッチ類、冷蔵庫などに至るまでスチールのパーツにはすべて、サビや傷などのエイジング加工を施し、積年の重みを表現した。
単なる倉庫でなくブランドのアイデンティティを示す役割を担う場所。クラシカルな時代感を漂わせる素材使い、そしてその生きた質感にこだわり尽くした唯一無二のガレージは、ブランドの幹である兄弟をはじめ、ゴッドサンズに深く関わるすべての人にとって特別な空間であるに違いない。


ヴィンテージを意識した積年の“質感”を表現

古材を組み合わせた奥の壁にはヘルメットやブーツなど、バイクに乗る際に使用するギアの棚を設置。すべて装飾ではなく実用品なのでリアルな雰囲気。

ハーレーが並ぶスペースの壁はリアルレンガを積み重ねた重厚な空間。革ジャンのディスプレイが世界観の重みを増す。「PBR」の照明はMitsuさんのコレクション。

扉はマルチカラーの古材を使用。並びを何度も打ち合わせながら作ったという。鉄製フレームはすべてエイジング加工でフィニッシュ。

床の中央には太陽とイーグルをモチーフとしたブランドロゴが描かれる。車両が動く部分だけに、ダメージに強い特殊な素材を使用。

ネイティブのカルチャーをリスペクトし、東京から発信することを意味するブランドのキャッチコピー“Native Tokyo Style”をネオン管に落とし込んだ作品。

2022 FXLRS|こちらが兄のYacciさんの愛車。ローライダーSのオリジナル装備を活かしながら、サイドバッグやハイウェイペグを装備し実用性をアップデート。MItsuさんのSTと比較してコンパクトなポジションで、スポーティな個性が引き立てられる。

2023 FXLRST|足まわりやハンドルまわりにゴールドアルマイトのパーツを取り入れ、ブラック&ゴールドで統一したゴージャスなスピードクルーザー。クラウス製のライザーやブレンボ製キャリパーなど、最先端のパフォーマンスパーツでブラッシュアップ。

Yacciさんの首元を飾るのはロングホーンのバッファローストーンにゴールド&シルバーのフェザーを重ねたカスタム。

Mistuさんはアイコンである白頭鷲に3本のフェザーと爪を合わせたスタイル。シンプル故に白頭鷲の存在感が際立つ。
(出典/「
text/Y.Kinpara 金原悠太 photo/T.Furusue 古末拓也 取材協力/ゴッドサンズ TEL03-6447-5613 https://onlinestore.godsuns.jp/
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