シートの張り替えが完了して愛車の満足度が爆上がり中!!

座るたびにピリピリと破れてしまうようになっていた我が愛車、「XR1000」のシート。その張り替えを依頼していたのだが、その作業が完了した。結論からいえば“最アンド高”。以前はネットで汎用品の張り替え用レザーを購入し、DIYで作業を行ったものだったので、我ながらその仕上がりには不満があった。立体裁断されたレザーではなく、完全なる“1枚モノのレザー”を使ったため、どんなに丁寧に作業しても、最も丸みが強いそら豆シート後部にシワが入ってしまい、これがパンツのゴム的なシワに見えて、どうにも気になっていたのだ。今回はノーマルをベースに、カスタムシート製作を請け負ってくれる老舗「丸直バイク事業部」にオーダー。「純正シートの質感や縫製に近い雰囲気で仕上げてほしい」とお願いしたのだが、まさにその通りのでき映え。愛車を眺めるたび、「そら豆シートといえばコレだよコレ(嬉)‼」という状態になっている。

雨宮武|いわゆるエンスー的なバイクとカスタムが大好物な本誌副編集長。基本的にスポーティに走れるバイクを好みつつも腕にはまったく自信なし。

純正っぽい仕上がりに思わず見とれてしまいます

今回プロにお願いしたといっても、実際に会社に足を運んで綿密な打ち合わせをしたワケではない。ホームページにあるオーダー表をダウンロードし、そこに私の希望を記入した後、愛車からシートを取り外して一緒に送っただけである。何というイージーさ!! しかも、である。XRのそら豆シートの場合、「シングルサイズ」になるので料金は6000円。これに代引き手数料とシートの送料がかかるのみである。何たるコストパフォーマンス!! DIYで張り替えた際、汎用のシートレザーこそ2000円程度だったが、レザーを留めるタッカーなども購入したので、その金額の差はファミレスで1食分という感じ(2日ぐらいかけて頑張ったのに……)。その労力と仕上がりの美しさを考えれば断然プロ、というか丸直さんにお願いするのが絶対に間違いない。

私の場合は純正に近い雰囲気を求めていたのでオーダーも単純かつ簡単だったが、丸直さんがスゴいのは、さまざまなカスタムオーダーにも対応してくれること。レザーの種類、もちろんカラーも非常に豊富なうえ、タックロール仕上げやパイピングなどの処理、さらにアンコ抜きやアンコ盛り、「ゲルザブ」を仕込むといった変更も、オーダーフォームに希望を記入してシートを送るだけでOKなのだ(※実店舗もあります)。

何という手軽さ!! しかも納期は1~3週間ほど。いってみれば一つひとつワンオフで製作しているというのに、恐ろしいまでの対応速度だ。そして確実(ホントに2~3週間で送られてきた)。しかし何といっても我々のような個人のオーダーを請け負ってくださるのはありがたい。シートの張り替えを考えている方はオススメです。

さて、長年の悩みでもあったシート問題をクリアしたので、お次はヤレてきたペイント? という気分になっているが、いまはとにかくXRで走りにいきたいな~(※1月に骨折したため4カ月ほど乗れてないんです)。

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...