基本識別
リファレンス:各モデルに割り振られた型式。モデルチェンジ毎に変わり、目安として70年代までは4桁、80〜90年代にかけては5桁、現在は6桁の番号が割り振られる
シリアルナンバー:各時計に割り振れた製造番号。製造年を特定することが可能
ギャラ付き:メーカーが発行する正規の保証書(ギャランティ)が付いている個体

モデル分類
スポーツモデル:1953年にエクスプローラーから始まったプロフェッショナル向けの実用時計。サブマリーナー、GMTマスター、デイトナがスポーツモデルの主流
ドレスモデル:別名クラシックモデル。厳密な定義でのドレスウォッチではなく、スポーツモデル以外のモデルを指すために使われる
ダイヤル関連
ゴーストダイアル:経年変化でブランドロゴなどがほぼ消えて見える希少な文字盤。主にグレーカラーが多い
トロピカルダイヤル:主にミラー文字盤が、紫外線や熱などの影響で経年変化し、茶系に変色した希少な文字盤。ブラウン化することをブラウンチェンジと呼ぶ

ミラーダイヤル:スポーツモデルだと1967年頃、ドレスモデルだと1970年頃まで製造。艶のある黒塗装(ラッカー)が施された鏡面のような光沢からミラーと呼称される

フチなし:夜光塗料(トリチウム)を囲むメタル枠(金属性のフチ)がないインデックス仕様のこと。サブマリーナーとGMTマスターに適用
バックリーダイヤル:デイトジャストなどで大きくプリントされたローマンインデックスと黒い針が特徴の文字盤。有名な時計商、ジョン・バックリー氏が愛したデザインであることに由来する
段落ち:ダイヤル外周の段が落ちているデザイン。デイトナの段落ちは行間を指す
インダイヤル:文字盤内に配置されたスモールセコンドやクロノグラフ積算計などの小さな文字盤のこと
スモールセコンド:独立した秒針表示。ロレックスでは近年に復刻されているが、40年代以前の個体に散見される
交換ダイアル:メーカーOHの際に交換された文字盤
リダン:再塗装された文字盤。価値は下がる
夜光(発光素材)
トリチウム夜光:放射性物質を含む自己発光塗料で、経年変化で黄色く変色するのが特徴。オレンジ色に焼けたものはパンプキンと呼ばれる

ルミノバ夜光:1998年頃から採用された、放射性物質を含まない蓄光塗料。ヴィンテージ感が薄れるので、トリチウム夜光までセミヴィンテージと位置付ける店も多い
ケース・風防
オイスターケース:ロレックスの三大発明のひとつ。1926年に開発された世界初の防水・防塵腕時計ケース
ケース痩せ:ケース本体の傷を取るために研磨され、本来の形状から丸く変形してしまう現象。価値を下げる
プラスチック風防:主に1980年代以前のアンティークモデルに使われたアクリル樹脂製の透明カバー
サファイアガラス:ダイヤモンドに次ぐ高い硬度(モース硬度9)を誇る人工結晶素材。90年代より採用される
サイクロップレンズ:デイト表示(日付)を約2.5倍に拡大し、視認性を高めるためのレンズ。近年はアンティーク感を求めて、ドーム風防に交換するユーザーも多い

機構(ムーブメント)
クロノメーター:スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)の厳格な精度規格に合格した、高精度なムーブメントに与えられる称号
パーペチュアル機構:ロレックスの三大発明のひとつ。360度回転式ローター」を用いた自動巻き機構
GMT機能:メインの時刻に加え、第二、第三のタイムゾーンを同時に表示できる機能。パンナム航空の依頼で開発
デイトジャスト機構:午前0時前後に日付が瞬時に切り替わる自動日付表示機能。ロレックス三大発明のひとつ
ローター:時計のムーブメント裏に搭載された半月型の金属部品
ブレスレット
ジュビリーブレス:5列の細かいリンクで構成されたエレガントで快適な装着感を誇るブレスレット
オイスターブレス(3連):1930年代後半に誕生した3連リンクの金属ブレスレット。スポーティな印象
巻きブレス:薄いステンレス板を折り曲げて成形された軽量なブレスレット。60年代後半から70年代に使用された
リベットブレス:薄い金属板を曲げてコマを作り、サイドをリベット(留め具)で連結したブレスレット。50年代から60年代にかけて採用
ハードブレス:1970年代後半から登場した耐久性を高めたステンレス製の3連オイスターブレスレット
フラッシュフィット:時計本体とブレスレットを繋ぐ、弓状の接合パーツ。モデルや年代で形状が異なる
クラスプ(ブレスレットの留め金)
シングルバックル:1990年代中盤以前に主にスポーツモデルに採用された、片開きのシンプルな留め具
ダブルバックル:2段階の留め具構造。正式にはダブルロックという
素材
SS:ステンレススチール
YG:イエローゴールド
PG:ピンクゴールド
WG:ホワイトゴールド
有名ニックネーム
赤サブ:デイト表記の付いたサブマリーナRef.1680初期の赤表記モデル。1969年から70年代中頃まで存在した
青サブ:青文字盤+青ベゼルの5桁の金無垢かコンビ
ペプシカラー:GMTマスターの赤青ベゼル

コークカラー:GMTマスターの赤黒ベゼル
その他
スムースベゼル:フラットで鏡面仕上げのベゼルのこと。デイトジャストで近年人気
ペットネーム:リファレンスとは別に、モデルの歴史、由来、デザイン上の特徴から付けられた愛称のこと
アルファハンド:根元が細く中央が太い、剣のような形状の時分針。60年代まで
ベンツ針:時針の先端がメルセデス・ベンツのロゴに似ていることから名付けられた、主にスポーツモデルの短針に採用されるデザイン
バブルバック:1933年頃〜50年代中頃に製造された自動巻きモデルの愛称。自動巻き機構を収めるため裏蓋が大きく泡(バブル)のように丸く膨らんでいることが特徴

プレシジョン:ロレックスのクロノメーター認定を受けていないムーブメントを搭載したモデルでも、「正確・精密」であることを意味する表記
(出典/「2nd 2026年7月号 Vol.219」)
Text/Shuhei Sato