古着をリペア! ジャケットの肩パッド外し方法を伝授!【ふるぎ道】

年代や用途によってディテールが異なり、なかでもジャケットで重要なのが肩パッドだ。魅力でもある一方、「なければ着やすいのに」という声も多い。構造を理解すれば意外と自分でも対応可能。ポイントを押さえていこう。

岩城リョージ|三軒茶屋の古着専門お直し屋ヴィジティングオールドのオーナー。「現在、アシスタントを募集中。お直し、古着に興味がある方はインスタ(@visiting_old)まで!」

ジャケットの肩パッド外しにトライ!

古着のジャケット選びで、肩パッドの有無はいつまでも悩みどころだ。柄や生地はいいのに、それだけで手が伸びない……。なんて経験は少なくない。とくに軽やかに羽織りたい春の時期は、肩の張り出しが気になり、出番を逃してしまうことも多い。そこで今回は、そんな春のお悩みを解消する“肩パッド外し”を紹介。ミシンがなくても、針とジャケットに合う糸があれば自宅で対応できる。眠っている裁縫セットを引っ張り出し、クローゼットにしまったままの1着に手を加えてみよう。

Before

After

ぱっと見ではわかりづらいが、影のつき方などから襟から肩先にかけての厚みがすっきりとしていることが確認できる。薄手のマドラス生地のということもあり、その違いがより際立つ。価格 / 1着:3800円〜

ジャケットの肩パッド外しの手順

縫い直す際に元々どことどこが合わさっていたかを把握するため裏地に印をつける。袖山側の生地がわずかに長く、いせが入っているので重要。

肩パッドを外すため、裏地側の縫い目を解いていく。解くのは肩パッドの端、もし分かるようであればミシン縫いと手縫いの境目まででよい。

肩パッドが露出したら、固定している糸を外していく。この際、毛芯は外さないよう注意する。ここでいうと、ストライプ部分がそれにあたる。

肩パッドを外したら、解いた部分を縫い直していく。縫い始める前に、まずは裏地と表地の肩線が揃うよう、待ち針で固定をしていく。

しつけ糸で表地・毛芯・裏地がずれないよう揃え、中閉じをしていく。表地側を確認しながら、糸が表から見えない位置で縫っていく。

仮縫いの後、チャコペンで印をつけた位置に合わせて裏地の解いた部分を揃え、マチ針で固定していく。着心地が大きく変わるため忘れずに。

裏地を最初に付けた印を合わせながら、いせ込みつつ、まつっていく。糸はシルクなど滑りの良いものを使うと、スムーズで仕上がりも美しい。

最後は塗った部分にアイロンをかけ生地を整えて仕上げる。これで肩まわりはすっきりとし、より自然なシルエットへと生まれ変わったはずだ。

(出典/「2nd 2026年6月号 Vol.218」)

この記事を書いた人
なまため
この記事を書いた人

なまため

I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...