
装いのラストピースとなる“癖あり”なウェリントン
独自のミックススタイルに定評のある川辺さんにとってのメガネとは、“スタイリングのラストピース”。
約15本のスタメンメガネのなかの半数がウェリントンだといい、「ややボリュームのある存在感の強いモノが好みです。逆台形のベーシックな形で知的な雰囲気がありつつも、装いのアクセントになる点に魅力を感じます」という彼の最近のお気に入りがキャットアイのようなフォルムが特徴的なフレンチヴィンテージだ。
「若き日のゴダールがかけていた形で、やや大ぶりのレンズやべっ甲の表情にグッと来ました。別のメガネがタクシーの事故(!)で壊れてしまって、その修理のために訪ねたメガネ店でたまたま出会ったのですが、即決で購入しました。自分の中では“攻めたフレンチウェリントン”という位置付けで、目元で個性を出すのにうってつけの1本です」
愛用メガネを紹介!
フレンチヴィンテージ
短めのブリッジやキャットアイのような釣り上がったデザインが特徴的な1本。フレンチスタイルのアイコン、ゴダールが若き日にかけていた型なのだとか。
フレンチヴィンテージ
美しい発色と独創的なべっ甲の紋様が特徴的なセルロイド製。メガネ自体に存在感があるため、スタイリングは同色のアイテムを入れつつシンプルにまとめるのが川辺さん流。
ジャック デュラン
ベーシックなブラックのアセテートフレーム。“究極のシンプル”ともいえる無駄のないデザインは汎用性も抜群。艶のあるブラックではなくマットな表情で、目元に奥行きを生む。
(出典/「2nd 2025年7月号 Vol.213」)
Photo/Norihito Suzuki,Kazuya Hayashi Text/Shuhei Sato,Yu Namatame,Kihiro Minami
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