服好きは必見! 雑誌2nd編集部が推したい、今こそ気になる新作6選

  • 2024.11.22

日々ブランド、ショップを訪問、さらには取材している2nd編集部は膨大なアイテムに出会っている。その中から特にこれからの季節におすすめするこの秋の新作4品をピックアップ! アイウエアからシューズまで、ジャンルを越えたセレクトをご覧あれ。

01…踏んでも壊れず、異次元のフィット感! メガネの常識を変えるオールラバーフレーム/ゾフのGalileo(ガリレオ)

Tシャツを着替えるようにメガネを楽しめる世の中を作った立役者である〈ゾフ〉が、メガネユーザーの生活を変えるであろう新作を発売。その名も[ガリレオ]。3年の歳月をかけ開発した、金属を一切使用しない2層のラバーで成型するフレームは、斜線で仕切った抜き穴の構造で衝撃を和らげる緩衝材としても機能。多少乱暴に扱っても壊れず、その柔らかさ、軽さは異次元のかけ心地だ。

「メガネをかけた子供でも自由に遊んだり運動できるように」という着想から生まれ、その開発にかける強い探求心と好奇心を象徴するように[ガリレオ]と付けられている。度付きレンズも即日対応、サングラスや調光レンズに変更可能などのサービスも嬉しいところ。クラシックアイウエアに慣れ親しんだ僕らにとって、これは未知との遭遇に近い感覚だが、まずはとにかく店頭で触ってみてほしい。1万3300円(Zoffカスタマーサポート TEL0120-013-883)

02…1950年代に存在した希少なモデルをアメリカ製で復刻/ウィリス&ガイガーのNo.R37-J-125

1902年に北極冒険家ベン・ウィリスにより創設されたアウトドアブランド〈ウィリス&ガイガー〉。現代のアパレルにも多大な影響を与えた独自のデザインやブームをいち早く察知し、舵をきる手腕などが広まり、国中から一目置かれる存在となっていく。その名はアメリカ軍にまで知れ渡り、パイロットたちの飛行服を手がけるまでにブランドは成長。1950年代に存在したサマー・フライトジャケット[R37-J-125モデル]は同社をはじめ様々なコントラクターが生産していた。

名前の通り夏時期や熱帯地帯など気温の高いところでの着用を想定し作られた飛行服だ。背面から脇にかけてのアクションプリーツによる快適性はもちろん、後のアイテムにも受け継がれる丸みを帯びた襟も特徴的だ。短命がゆえに個体数自体の少ない幻の1着。なんとアメリカ製。そんなの惹かれない理由がない。15万4000円(クローチア TEL03-6455-0548)

03…40年という年月をかけ培った集大成/タケオキクチのシャギードッグセーター

2024年で40周年を迎えた〈タケオキクチ〉。40年という長い年月をかけ培ってきた、ものづくりのノウハウを活かした新たなライン「ザ フラッグシップ」から、日本独自の素材や技術を存分に詰め込んだ逸品を紹介する。こちらは英国を代表するニットのひとつであるシャギードッグセーターだが、ただのセーターではない。糸には日本の老舗ニットメーカーである山形の佐藤繊維が開発・紡績をした、北米ロッキー山脈で生育される「北米メリノ」を使用。

本来であれば、その糸をパーツ毎に編み、後に縫い合わせて作っていくのだが、ホールガーメントという1着をシームレスで立体的編みあげる製法によりこれまでにない着心地を実現した。素材から製法まですべてにこだわった〈タケオキクチ〉40年の集大成と言えるハイクオリティなニット。1度、袖を通していただきたい。3万3000円(ワールド プレスインフォメーション TEL03-6851-4604)

04…ベースはクラシック、ディテールは現代的。日常に溶け込む、ベーシックな1本/ワックスロンドンのカートトラウザーズ

2015年にイギリス・ロンドンで誕生したカジュアルブランド〈ワックスロンドン〉。クラシックな型をベースに、画期的な生地やパターン、プリントを取り入れ、スポーツやワーク、音楽などのカルチャーからインスパイアされたアイテムを展開している。それらのアイテムは新しさを感じさせながらも、どこか懐かしさを漂わせる独自の魅力がある。

[カートトラウザーズ]は、テーパードの効いたクロップド丈に、リラックスフィットのゆとりあるシルエットが特徴。ウエストには快適な履き心地を提供するイージー仕様が採用されており、クラシックでありながら現代的なディテールも備えた同ブランドの定番アイテムだ。

シンプルなデザインはどんなスタイルにも合わせやすく、コットン100%の生地は季節を問わずに着用可。毎日穿きたくなるような快適性を、是非1度体感して欲しい。2万2000円(グリニッジ ショールーム TEL03-5774-1662)

05…ゴルフ界のレジェンドが生み出した家族のように寄り添うジャケット/ゴールデンベアのキルトジャケット

〈ゴールデンベア〉の生みの親ジャック・ニクラウスはグランドスラムを達成したゴルフ界のレジェンドだ。しかし、彼にとって最も大切なのはゴルフではなく家族であった。同ブランドのコンセプトである「出かけよう、家族と、この服と。」はジャックの父としての思いが込められており、服も家族のようにずっと寄り添えるものであってほしいという願いから、長年着ても着崩れせず、家族と接するように気兼ねなく着用ができる、そんな服作りが同ブランドの特徴である。

このジャケットにもそんな魅力がふんだんに詰まっており、ダイヤ型のキルティングデザインによって均等に中綿が配置され保温性は高く、普段は家で洗うことがなかなか難しいジャケットなのだが、こちらは洗濯機で丸洗いが可能となっている。軽く暖かい、そして扱いやすい。ブランドを体現した逸品が完成した。1万890円(コスギお客様相談室 TEL0120-298-454)

06…一度足を踏み入れれば逃れられない究極の履き心地/ベネクシーの270

「履く人の足に寄り添う」をコンセプトに掲げるフットウエアブランド〈ベネクシー〉。ブランドのアイコンである[270]に新色モカが登場した。[270]とは、1年を春夏秋冬の4シーズンに分け、冬を除く3シーズン、約270日間楽しめることから命名されている。装飾のない、シンプルなルックスはスタイルを選ばず、毎日履き続けられるベーシックな1足だ。

20年以上も、様々な“足”に寄り添ってきた同社。専門家との共同開発により誕生したオリジナルインソールや、アウトソール。既製品でありながら、ワイズを2種用意し、店頭ではプロによるフィッティングを行っているなど、まさしく足に寄り添っている。日々、なんとなく手に取ってしまう、そんな履き心地こそ〈ベネクシー〉最大の魅力。

1度足を踏み入れれば、極上の履き心地に包まれ、逃れられなくなるだろう。3万8500円(ベネクシーカスタマーサービス TEL0800-500-3840)

(出典/「2nd 2024年12月号 Vol.209」)

 

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