バッファローチェックの生みの親「ウールリッチ」。創業195年の歴史を作った3大名品を今こそ着たい!

もうじき創業200年を迎えるにもかかわらず、これまであまり紐解かれてこなかった「ウールリッチ」。バッファローチェックの生みの親でもある同ブランドから、長きにわたり愛される名品をピックアップ。

ウールリッチの歴史を作った3大名品とは?

まずは「ウールリッチ」の歴史をざっくりおさらい!

1830年 ジョン・リッチが最初の毛織工場を建設

英国からの移民であるジョン・リッチが、ペンシルバニア州に毛織工場を設立。地元で生地・毛糸・靴下などの行商を開始

1850年 バッファローチェック シャツが登場

1925年 ペンシルバニア・タキシードの誕生

ハンターや野外活動愛好家の間で愛されていた、クラシックなハントコートとパンツのセットアップ

1939年 南極探検隊に衣服を提供

南北戦争で北軍にブランケットを提供したり、南極探検隊にウール100%の衣服を1296点提供した史実が残っている

1970年代 ゴアテックス社と協業を始める

1972年 アークティックパーカの誕生

2023年 トッド・スナイダーがウールリッチ ブラックレーベルのクリエイティブディレクターに就任

「ラルフ ローレン」や「J.クルー」でも活躍した世界的デザイナーがブラックレーベルを手がけるウールリッチの歴史を作った3大名品

1.1850年に世界で初めて生まれたバッファローチェック

世界で初めてバッファローチェックを生み出した「ウールリッチ」。狩猟中の誤射を防ぐために開発され、その名は開発者が見た美しい”バッファローの群れ”に由来するという。あえて商標登録を行わず、この偉大な発明を皆で分かち合った「ウールリッチ」は、紛れもなく”アウトドアブランドの祖”たる存在。開発当初の主力アイテム、ハンティングコートに配していたチェックから体裁を大きく変えることなく、現在は[オーバーシャツ]を軸に、DNAを継承し続けている。

OVER SHIRT|ブランドの根幹を担うアイテム「オーバーシャツ」。内側にはダウンがあしらわれ保温性を高めているが、その外見はクラシックそのもの。生地はイタリア製のウールを混紡したメルトン。7万400円

1953年のカタログからも、バッファローチェックを配したアイテムが主力であることが分かる

【豆知識】バッファローチェックには種類があった!

ブランドの定番となっているバッファローチェックには、亜種とでも言うべき別柄が存在する。あくまで微差ではあるが、だからこそ豆知識として押さえておきたい。

①BAFFALO CHECK

格子がそれぞれ“2インチ四方”の正方形となる赤黒チェック。これこそが、いわゆるバッファローチェック。

②Rich’s ORIGINAL BUFFALO PLAIDS

(左上)“リッチーズ オリジナル バッファロー プラッズ”は、格子が正方形ではなく、やや縦長になっている。

2.タウンユース用ダウンとして生まれ、いまだに色褪せない人気モデル[アークティックパーカ]

人によっては、「ウールリッチ」と聞くとこちらを思い浮かべる人も多いかもしれない。それほどに定番品として愛されているのが[アークティックパーカ]だ。アラスカとアメリカを結ぶ石油パイプラインの建設を担う作業員向けに作られたのが始まりで、-40度の極寒にも耐えられるよう当時最先端であった60/40クロスやコヨーテファーを使って製作された。イタリア・ACミランのベンチウォーマーとして採用され、人気が爆発。それ以降、バッファローチェックを越える永世定番として、幅広い層に愛されている。

NEW ARCTIC PARKA|2012年に生まれ変わり「ニューアークティックパーカ」として展開。 変わらずラマークロス(通称60/40クロス)を使用。本年より当初 のクラシカルなフィットに原点回帰を遂げている。13万9700円
タウンユース用のダウンならではのディテールとして、フード部分のファーはファスナーで取り外しが可能となっている

【スペシャルインタビュー】トッド・スナイダーが語るアウトドア服としてのリアル

2023年よりウールリッチ ブラックレーベルのクリエイティブディレクターに就任したトッド・スナイダー氏。「『ウールリッチ』の原体験はいつか?」という質問にこう答える。「『ウールリッチ』は自分のなかで、いつの間にか存在していた空気のような存在です。伯父や兄が狩りに出かけるときに着用していたことを覚えていますし、アウトドアマンにとっての正真正銘のユニフォームなのです。常にアウトドアの象徴であり続け、今では様々なブランドの一部にもなっています」

3.実は最初期からゴアテックス社と協業していた! ゴアテックスシリーズ

1958年に創業したゴアテックス社が、防水・透湿性を備えたPTFEという素材の延伸に成功、ePTFEとして特許を取得したのが1970年。以降、徐々にアウトドア服に活用され、今日にいたるまで欠かせない機能素材として浸透していくわけだが、その最初期にあたる70年代からゴアテックスと『ウールリッチ』は協業関係にあった。少なくとも1979年の資料にて、ゴアテックス社製の素材を使用したアイテムの存在が確認されている。今でもゴアテックス社の素材を使用したアイテムは、ブランドの定番である。

GTX MOUNTAIN JACKET|70年代からゴアテックス生地を採用していた〈ウールリッチ〉による、高機能アウターの元祖的ジャケット。止水ジップやドローコード、大型マチ付きポケットなど、現代らしい機能を備える。13万2000円
防水・透湿性に優れたゴアテックス社製のファブリックを使用し、袖のニットリブで防寒性も高めている

2023年、ウールリッチ ブラックレーベル始動!

2023年、「ウールリッチ」の190年を超える伝統と最新機能を掛け合わせる新コレクションとして立ち上げられたブラックレーベル。「ヘリテージ」と「テクニカル」の2軸で構成され、世界的なデザイナーであるトッド・スナイダー氏がディレクターに就任。今後の展開に注目だ。

ギンザシックスにてPOPUP開催!

期間:2024年11月13日(水)~12月10日(火)
場所:東京都中央区銀座6-10-1
GINZA SIX 4F ザ・ポップアップ

【問い合わせ】
ウールリッチ 二子玉川店
TEL03-6431-0150
公式サイト:https://www.woolrich.jp/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/woolrich_japan/
公式LINE:https://page.line.me/349nsfvm

(出典/「2nd 2025年1月号 Vol.210」

この記事を書いた人
パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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