ファッションにこだわる人のためのシニアグラス、その名も「 トラッド 」

誰にでも直面する可能性がある、老眼や強度近視といった視力の問題。 そうなった時に欠かせないのが「道具としての」メガネということになるが、 「それでもお洒落は捨てたくない!」というワガママな人のためにおすすめしたいブランドがある。

老眼になったってお洒落を楽しみたい!

メガネ3万2800円/トラッド[Mallow]、ハーフジップニット3万3000円/バトナーTEL03-6434-7007、シャツ4万6200円/ヘリル(にしのやTEL03-6434-0983)、パンツ3万9600円/タンジェントTEL050-5218-3859、その他スタイリスト私物

いまでこそ「メガネ=ファッション」というイメージが一般的になったが、ご存知の通りメガネはかつて単なる視力矯正器具にほかならなかった。そんなメガネのルーツを思い起こさせる「道具」としてのメガネ。それが老眼や強度近視の対策として使われるいわゆる「老眼鏡」である。

近年ではシニアグラスというお洒落な名前が与えられるようになったが、まだまだ世に出回っているものは、デザインの幅が少なく、トラッドファッションに合わせられる上品なデザインのものも少ない。そんな現状に一石を投じるのが『トラッド』というメガネブランドだ。

跳ね上げメガネのシリーズは、老眼や強度近視の人たちが、手元を見るか遠くを見るかによってレンズのありなしを容易に切り替えられる。また、今までの跳ね上げメガネの弱点として、先に挙げたように「武骨すぎる」、「太い」などのイメージがあったが、『トラッド』はあくまで上品なデザインを実現。

着用写真でもわかるように、跳ね上げ機構の存在は悪目立ちすることなく、普段使いになんら問題のない細さとデザイン性を兼ね備えている。クラウンパントやブロウタイプなど、クラシックで普遍的なラインナップも、トラッド好きにはたまらないポイント。お洒落にこだわりたい人のための老眼鏡なのだ。

1.Rue

近年のフレンチヴィンテージ人気により、一気にメガネトレンドのメインストリームに上り詰めたクラウンパント型。クラシックでありながらトレンド感も併せ持つ。3万2800円

2.Gentian

上の[Rue]と同様にフレンチヴィンテージに見られる、上辺が直線的なクラウンパント型をオールメタル素材で表現。玉型も限りなくボストンに近く、よりかけやすい印象。2万8800円

3.Yew

アメリカンクラシックを体現するブロウタイプ。プラ素材を用いることで眉部分を強調し、男らしく見せるために生まれたデザインだが、こちらは細めのブロウで上品な印象。3万2800円

4.Mallow

ラウンド寄りのボストンシェイプが、様々なスタイルに合わせやすく普遍的。プラスチックフレームに、ベータチタンというメタル素材を巻いた「リム巻き」というデザイン。3万2800円

【問い合わせ】
フェイズデザイン
TEL 03-6303-1295

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年4月号 Vol.203」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

Pick Up おすすめ記事

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...