ファッション業界人が所有するエディー・バウアーを拝見!【前編】

長きにわたりアメリカンアウトドアファッションを牽引してきた「エディー・バウアー」。その歴史に、デザインに、機能性に、様々な「エディー・バウアー」の魅力に取り憑かれてしまった5名の業界人による、自慢の愛用品をご覧あれ。

1.「メイデンズショップ:ディレクター兼バイヤー・牧野真也さん

「メイデンズショップ」ディレクター兼バイヤー・牧野真也さん|学生時代から古着に興味を持ち、現在も古着の収集を怠らない。先日、旅行でアメリカへ行ったばかりで、アメリカ古着への熱が再燃中だという

無類のヴィンテージ好きと名高い牧野さん。着用したのは一番のお気に入りだという赤の[カラコラム]。

「状態は決して良くはないのですが、全体にリペアが施された一点物感が堪らないんですよ。ワッペンには前の持ち主が登ったであろう山や訪れた街の名前が刺繍されていたり、このダウンの辿ってきたストーリーを感じることができるところも良いんですよね。

派手な赤色のボディにディテール盛り沢山のアクの強いアイテムなので、キャップ、パンツに靴とブラウンで統一し、キレイめなスタイリングにしました。そうすることでクラシックなアイテムがクラシックになりすぎず、うまくファッションに落とし込めるんです」

【所有アイテム①】カラコラム

5〜6年ほど前に高円寺の古着屋で見かけ、ひと目惚れをして購入したというエディー・バウアーの名品[カラコラム]。リペア跡やワッペンの一点物感と実用性は劣るが、ボタン留めになっている比翼がクラシックでお気に入り。

オリジナルには付かないカスタムポケット

【所有アイテム②】ブリザードマスターベスト

今年の9月、エディー・バウアーの本拠地シアトルへ訪れた際に現地の古着店にて発見したというダウンベスト。探していたというXLサイズで、ミントコンディションと買わない理由が逆に見つからなかったため購入。

内側のメッシュポケットが便利!

2.「グレース」店長・三浦知也さん

「グレース」店長・三浦知也さん|渋谷の名店、グレースの若き店長。先日、コロナの影響で延期となっていた、念願のアメリカ買い付けに。「今、店内はフレッシュなアイテムで満ちています」

はじめて知ったのは子どもの頃。父親の好きなブランドだったこともあり、家にカタログがあったのを覚えているという。

「当時見ていたカタログに載っていたアメリカのおじさんの着こなしが格好良かったんですよ。その頃から好きでしたね」。

登山などのアウトドアをあまりしない三浦さん。エクスペディションなアイテムでも、自分の身の丈にあったスタイリングで楽しんでいる。

「スタイリングを決める上で、自分の中で消化できないものは着づらいんです。なので西海岸のブランドですが、スタイルの軸は東海岸。ナンタケットレッドのパンツに黄色のプルオーバー、プレッピーなスタイルで合わせました」

【所有アイテム①】ハイカー リュックサック

正面に着いた大きなふたつのポケットが特徴的なリュック。大きすぎず、小さすぎないちょうど良いリュックを探していた時に出会ったのだそう。ダイエットのためにプールへ通っていた時、背負っていた思い出のリュックサック。

この正面のポケットが便利で見た目も可愛い!

【所有アイテム②】カナディアン ベスト

4年ほど愛用しているというダウンベストは、簡素な見た目ながらしっかりとダウンが詰まっており、インナーとしても、アウターとしても重宝するという。どんなスタイリングでも相性抜群な、薄いベージュ色がお気に入り。

ブランドらしいリブ襟も気に入ってます

3.「GMT」プレス・ミウラシュランさん

「GMT」プレス・ミウラシュランさん|GMTの名物プレス。2nd誌の長寿連載「無礼講酒場」でもお馴染み。あと少しで記念すべき50回目を迎えるのため、なにかできないか模索中。乞うご期待

大のヴィンテージ好きの三浦さんの愛用品はクセのあるアイテムたち。

「ダウンジャケットは結構好きでいろいろ持っているのですが、東京ではオーバースペックすぎるものばかり。気候的にもこのダウンはちょうど良いんです。袖がニットになっているところも気に入っています」。

三浦さんが惹かれるエディー・バウアーにはこんな特徴もあった。

「なぜか、レディースのアイテムに目が行きがちです。このダウンベストがそうなのですが、色使いだったり、パイピングだったり、メンズにはないディテールがいいんですよね」

【所有アイテム①】コーデュロイ パドックベスト

元々気になっていたのだが、なかなか出会えず、今年やっと手に入れたという。コーデュロイのボディとニットの切り替えが特徴的で、この上にジャケットを着ても、袖がダボつかないのでインナーとしても重宝する。

ボディと袖に切り替えが可愛いし実用的!

【所有アイテム②】スリーブレスカーディガン

2年ほど前に古着店でひと目惚れ。メンズのダウンと比べ細かいキルティングや、端部に施されたパイピングなど、手の込んだ1着。襟なしで、インナーとして着るときもかさばらず、実はパッカブルにもなるので持ち運びにも便利。

4.「ウエアハウス」プレス・藤木将己さん

「ウエアハウス」プレス・藤木将己さん|業界きってのヴィンテージ愛好家であり、ウエアハウスの名物プレス。当時のカタログばどの文献や写真から歴史を紐解くことで得た知識は深い

元々、ミリタリーやワークウエアに興味を持っていた藤木さんはエディー・バウアーにはあまり興味がなかったのだという。90年代頃、ふと古着屋で見かけたジャケットからワークウエアの匂いを感じ、調べ始めたのだとか。

「ダウンを世界で初めてつくったブランドというのは有名な話ですが、エベレスト初登頂というアメリカの一大プロジェクトのダウンウエアを一手に引き受けていた国を代表するメーカーというところに惹かれました。一見分からないのですが、縫い方、生地の使い方などつくりも良いんです」

【所有アイテム①】オリジナルモデル

スライダーと生地が噛まないよう、ジッパーが表に剥き出しになっており、テープが正面から見えるのが特徴的。まだ[スカイライナー]と名のつく前のモデル。

裾に滑り止めテープ付きは超希少

【所有アイテム②】カモウィーブ パンツ

様々なアウトドアブランドのOEM生産を請け負っていた「ウールリッチ」とのダブルネーム。ミリタリーに見られるディテールが付き、屈強さが伺える。

5.「ビームス プラス」バイヤー・金子茂さん

「ビームス プラス」バイヤー・金子茂さん|1984年、ビームスに入社後、ショップスタッフを経てビームス プラス バイヤーに。ヴィンテージのダウンジャケットをコレクションし、50点ほど所有

エディー・バウアーのアイテムを20点以上も所有しているという金子さん。

「ダウンのオリジンと言えるブランドで、ウエアだけでなくダウンマスクなどの小物も数多く作っていて、ダウンメーカーとしてのプライドが感じられます」と愛してやまないブランドだ。

この日はスキーヤーの刺繍が入ったチノパンにマウンテンブーツのようなルックスのデザートブーツを合わせたクラシックスキースタイルを披露。

「ダウンだけでコーディネイトは成立するのですが、ファッションとしては首元のレイヤードを楽しみたいです」

【所有アイテム①】マウント エベレスト

「アルパインシリーズ」という本格的な登山のための商品群の中でも最上級モデル。オリーブは他には見たことがないという希少なカラー。60年代のアメリカ製。

同じモデルのファー付きレッドも持ってます!

【所有アイテム②】ダウンキャップ

ダウンジャケットと同色のキャップ。本格的なギアとしてのアイテムだが、ウールキャップを被るのと同じ感覚で、あくまでファッションアイテムとして愛用。

(出典/「2nd 2024年2月・3月合併号 Vol.202」)

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2nd 編集部
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