1.「SCYE(サイ)」のセットアップ。
コロナ禍の閉塞感とマスクに別れを告げて上向きになったテンションを、さらに盛り上げる色鮮やかなコレクションが早速飛び込んできた。タテ糸、ヨコ糸ともに太番手のポリエステル糸を使用し、高密度で平織に織り上げた生地は、春らしくふんわり軽やか。ミニマルな表情のシャツにゆったりしたハリントンジャケット、ワイドなショーツの3点セットで、ぜひともお試しあれ。右3万9600円、中4万2900円、左10万6700円(マスターピースショールーム TEL03-6407-0117)
2.「CONVERSE(コンバース)」のスニーカー。
高機能なテック系モデル隆盛の陰で、ひっそりと機運高まるクラシック回帰。そんな気分にドンピシャなのが、この「スター&バーズ US PCレザー」というわけで。柔らかなスムースレザーのアッパー、艶出し加工を施したテープ、色ムラのあるシューレースと三拍子揃えた顔立ちはヴィンテージもかくやあらん。でもクッショニングは最新式で履き心地は今ドキ。1万6500円(コンバースインフォメーションセンター TEL0120-819-217)
3.「BARBOUR×URBAN RESEARCH BUYER SELECT(バブアー×アーバンリサーチ バイヤーズ セレクト)」のコート。
廃番という言葉に弱く、別注と言われりゃ即ノックアウト。そんな諸兄方にはたまらない1着を見つけたのでご報告。ベースはバブアーの廃番モデル「3/4コート」。糸を限界まで打ち込んで織り上げた高密度コットンは優れた撥水性能と抜群の耐久性を誇り、ガバッと羽織れるオーバーシルエットで春の装いにもよく馴染むに違いない。8万5800円(アーバンリサーチ オンラインストア TEL050-2017-9011)
4.「AMIACALVA×ARCH(アミアカルヴァ×アーチ)」のバックパック。
「1980年代、フランスの学生が通学に使っていたようなバックパックを、どうすればアーチらしく、かつモダンに仕上げられるのか?」。その答えを別注で得たり。深みのある色合いで当時の雰囲気を醸し出す60/40クロスは、コーデュラナイロンのハイブリッド版。ジップはウォルデス社製で、底部にも栃木レザーのヌメ革を使うなど、経年変化で馴染んでいく様も楽しめる。片方の肩で背負えば、さらに当地の学生気分。3万3000円(アーチ東京 TEL03-5825-4649)
5.「SALVATORE PICCOLO×SHIPS(サルヴァトーレ ピッコロ×シップス)」のウエスタンシャツ。
アメカジは大好物だが、どうも二の足を踏んでしまっていたウエスタンシャツ。あの独特な野暮ったさもシップスとイタリアはナポリ生まれの気鋭シャツブランドの手に掛かれば、デニム素材でもこんなにドレッシーに変わるものか。襟の設計にこだわり、ノータイはもとよりタイドアップにまで対応。伝統的な仕立てやフォルムを基調としながらも現代的な解釈が加えられた本作は、まさにモダンのひと言だ。3万5970円(シップス 銀座店 TEL03-3564-5547)
6.「TEMBEA(テンベア)」のトート。
スーパーやコンビニでの買い物時に、マイバッグ持参が常識となって随分経つ。以来、「なんか良さげ」と見つけて買ってを繰り返し、増え続けてきたマイバッグに新入生が仲間入り。それも安心と実績のテンベアメイド。肩掛けと手持ちの2WAYで使える上、素材は春らしいリネンの6号キャンバス。汚れても洗濯しやすく、洒落た雰囲気もまた良きかな。2万2000円(テンベア TEL03-3405-5278)
7.「KARHU(カルフ)」のスニーカー。
見た目こそクラシカルだが、足を保護する柔らかなパッドやアーチサポートなど優れた機能性から、オリジナルはオリンピック選手にも愛用されたという「トランパス」。侮るなかれ。鮮やかな挿し色が映える春の新色は、足元に新鮮さを呼び込むのにも適任。ちなみに表情豊かなスウェード素材のアッパーにあしらわれたMはフィンランド語Mestariの頭文字、チャンピオンを意味する。各1万8700円(カルフ トウキョウ TEL03-5919-2220)
8.「NANAMICA(ナナミカ)」のカーディガン。
「なぜナナミカが、アイビーリーガー御用達のレタードカーディガンを?」と浮かぶ疑問も、アウトドアウェアのパターンを落とし込んで再構築したと聞けば、さもありなん。和紙とポリエステルを撚り合せたリリヤーン糸を表面に、リネンとポリエステルのミックス糸を裏面に使ったローゲージ天竺編みの着心地に、着れば納得と頷く1着。4万6200円(ナナミカ 代官山 TEL03- 5728-6550)
9.「ENGINEERED GARMENTS(エンジニアド ガーメンツ)」のジャンプスーツ。
エンジニアド ガーメンツの定番アイテムとし て、マイナーチェンジを繰り返しながらリリースされてきた「レーシングスーツ」。これまではコットンリップストップやデニムといった、ワークウェア然とした武骨でタフな素材が採用されてきたが、2023年春夏の新作はリネン素材&半袖で軽やかに。ロンTやシャツをインナーに重ねることで、レイヤードも楽しめる。7万400円(エンジニアド ガーメンツ TEL03-6419-1798)
10.「WALSH(ウォルシュ)」のスニーカー。
80年代初頭に登場したロードランニングシューズ「ニューグローリー」を、スウェードを軸にナイロンとレザーの3素材を加えプレミアムに再構築。素材ごとの質感の違いがワントーン配色に立体的表情を生み出し、クラシカルなブリティッシュトレーナースタイルを現代的な佇まいに変えた。各々、印象の異なる3色展開。各3万3000円(カメイ・プロアクト TEL03-6450-1515)
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年5月号 Vol.194」)
Photo/Norihito Suzuki Styling/Shogo Yoshimura Text/Tommy
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