1.木枯らし吹けばコートが揺れる仏カジュアルの足元に絶対の安定感。
着用モデル:J.M.WESTON [Signature loafer #180]
革靴界の永世名品に、新素材としてライトブラウンのキャビアグレインレザーが仲間入り。この色と素材の組み合わせがこれまでなかったことに驚くほど、粒だった上品なシボがフレンチカジュアルによくマッチする。13万7500円(ジェイエムウエストン 青山店 TEL03-6805-1691)
2.アメトラの名作オマージュ靴にミリタリートラッドの鉄板スタイル。
着用モデル:Arch Kerry[Wingtip Oxford Burgundy Cordovan]
某アメトラ名門ブランドのネームが付くウイングチップを踏襲。バーガンディシェルコードバン全体に施された力強いブローキングや5穴の外ハトメがとにかく迫力満点。15万4000円(アーチケリー TEL090-4924-6826)
3.休日の紺ブレにはホワイトバックスの抜け感が不可欠。
着用モデル:SANDERS for Southwick [OFFICER SHOES]
アメリカの老舗テーラリングファクトリーであるサウスウィックがサンダースに依頼したのは、由緒正しきホワイトバックス。レンガソールはいわゆる発泡ラバーではなく、擦り減りが少ない英国製イッツハイドラバーソールを採用。 5万5000円(シップス 銀座店 TEL03-3564-5547)
4.とことんブリティッシュにコーデュロイの三つ揃えで秋深まる。
着用モデル:Hutton of Northampton [Playtime]
稀代の洒落者マックィーンが愛した靴にも挙げられるハットン。当時と同じ木型を使用したマッドガードは細身のアッパーにレザーパイピングを施すなど極めて上品。7万5350円(ゴゾベーション TEL042-621-0007)
5.潔いアメカジにこそ、足元のビットがより輝く。
着用モデル:Enzo Bonafe [Peccary bit loafer]
マッケイ製法による柔らかな履き心地のローファーを手掛けたら、右に出る者はいないイタリアの名匠。独特の弾力と厚みがあるペッカリーレザーを使用。ビットは通常展開と異なる、やや丸みのあるカジュアルなものが特別に付けられている。14万8500円(エディフィス新宿 TEL03-5366-5481)
6.プルーンスウェードでモダンなヘビーデューティ。
着用モデル:Paraboot for United Arrows [WILLIAM]
アッパーをプルーンと呼ばれる品のいいワインレッドのスウェードに載せ替えて別注。ノルヴェイジャンの力強いコバと上品さが見事に融合。8万2500円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 TEL03-5772-5501)
7.現代アイビーの足元にはカジュアル過ぎないボート靴。
着用モデル:JOSEPH CHEANEY × TF [cheaney kinross ii burgundy]
3アイレットのボートシューズをベースに、履き口を一周する靴紐を取ることで見た目はだいぶスマート。ノーズは長すぎず短すぎず。アメリカ靴の要素も感じるバーガンディレザー。7万9200円(TF TEL03-3711-7795)
8.グレースーツの固さを和らげるミッドカットのローファー。
着用モデル:REGAL Shoe & Co. [Penny Loafer MID]
アーカイブに存在するミッドカットペニーローファーをセルフオマージュ。アッパーは黒スウェードにビブラムのラグソールでモダナイズしている。4万6200円(リーガル シュー アンド カンパニー TEL03-5459-3135)
9.マットな質感が上品かつタフな欧州ヴィンテージとマッチ。
着用モデル:OLD JOE [The Gardner]
たっぷりオイルを染み込ませたクドゥースウェードの荒々しい毛羽立ちと相反するシャープな短丈サイドゴア。土臭いスタイルに品をもたらす。7万4800円(オールドジョー フラッグシップストア TEL03-5738-7292)
※情報は取材当時のものです。
(出典/「2nd 2022年11月号 Vol.188」)
Photo/Kenichiro Higa Styling/Shogo Yoshimura Text/Kazuki Ueda Hair&Make/Kazuki Fujiwara Model/Jeremy