スタイリング巧者に学ぶ、メガネと帽子の合わせ方とは? 大人こそ遊んで正解!

スタイルメイクに長けた者は、メガネと帽子の存在をおろそかにしない。どのような視点で選んでいるのか。どのように合わせているのか。そして、ウエアとの相性についてはどう考えているのか。「Kay Standard Style」の慶伊道彦さんに聞いた。

慶伊道彦さん|1947年生まれ。大学卒業後、69年から老舗ネクタイショップ「菱屋」に勤め、73年には日本で初めて「ポロ・ラルフローレン」のネクタイの販売契約を結ぶ。76年、フェアファクスコレクティブを創業。現在はSNSで世界と交流中!

【スタイル①】陰と陽、調和と刺激のバランスでアイビースタイルをアップデート!

「ベースボールキャップはスポーツテイストをミックスしたい時に使います。今日は動的な雰囲気をナイロンジャケットと調和させながら、アイビースタイルを刺激。やっぱり、陰と陽のバランスを考えて服と帽子をアレンジしていくのがスタイリングの楽しさだし、それが自分の個性にもなっていくしね。紺ブレを着るならネイビー単色のキャップは被らないとか、色を合わせすぎないようにしています。今日はチルデンセーターの配色に合わせました。スポーティな人に見えるキャップには、アカデミックな人に見えながら嫌味な感じも奇抜な印象も与えないウェリントン型のメガネがバランス良好。つまり、この顔周りの陰と陽のバランスが自分的にはありなんです」

【着用帽子:ARILUM】

「ロンドン在住でアイビー好きの男が手がけるブランド。内側にMr.Kay Editionとあるのは、インスタで僕のファンになってくれた彼が僕をイメージして作ってくれたから」

【着用メガネ:GLOSS】

「ウェリントン型でオーダー。幅のあるテンプルは、60年代のメガネを参考にしています。このようにディテールの多少の差異にこだわるのが、アイビーの楽しみ方ですよね」

【スタイル②】ウォーム感とジェントル感の絶妙ブレンドで郊外を散策する

「ベースボールキャップのスタイルがスタジアムでのスポーツ観戦に向いてるとしたら、ツイードハットにダウンジャケットを合わせたスタイルは、ちょっとした郊外歩きのイメージかな。そうなると、ムード的には同じウェリントン型のメガネでも黒ではなくて茶を選びたくなるよね。やっぱり、郊外にいても足し引きのバランスが大事で、あまりにも渋くなりすぎないようにスカーフで上品さを加えたり、インナーの色みでアクセントを添えたりしたい」

【着用帽子:JONATHAN RICHARD】

「アイルランドの老舗ブランドですね。カラーネップが浮いたツイードの表情にたっぷりとした温もり感があって、カントリーな気分のスタイリングを組み立てる際に重宝しています」

【着用メガネ:GLOSS】

「黒のウェリントンと同じくオーダーしたもの。黒よりもテンプルを細くしながらエンド部分にボリュームを持たせたり、飾りも黒とは違うものを入れたりで、何気に遊んでいるのです」

【スタイル③】ニットキャップを基調にして色めくストリートスタイルに!

「ベースボールキャップはスポーツテイスト、ツイードハットはカントリーテイスト、そしてニットキャップはストリートテイストを注入したい時に使います。ウールコットンサージジャケットとダンガリーシャツの間にナイロンブルゾンを挿して、素材のミックス感で遊びながら、色的にはニットキャップと揃えています。これも陰と陽、調和と刺激のバランス。こうなるとゴールドメタルフレームにイエローレンズのティアドロップが合います」

【着用帽子:SUPREME】

ニットキャップというアイテム選びだけでなく、色選びやブランド選びでも存分にストリート感をアピールしているところが流石。「年齢不相応にストリート感を楽しんでいます(笑)」

【着用メガネ:RAY-BAN】

80年代にニューヨークで購入。「今日はニットのホッコリとした素材感に対し、メタルフレームのクールな素材感を合わせてみました。それでいて、カラーはイエローで統一しています」

(出典/「2nd 2026年1月号 Vol.216」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

Pick Up おすすめ記事

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...