古着マスター・原田学さんがオススメするのは『カレッジ』Tシャツ
「カレッジTシャツって20年くらい前に流行りましたよね。それもあってアマノジャクな僕は、正直全く着てこなかったんです(笑)。ただブームも落ち着いてるいまこそ、欲しいのはこの辺りですね。ひとえにカレッジTと言っても種類が色々あります。
例えば、写真の【01】のラインが入るものは大学のボート部で使われていたもの。【02】はかなり面白い配色でデザイン性も高いですよね。ただ、個人的にオススメなのは、【03】のような杢ボディの超定番。生地の混率から、古着業界では通称『88/ 12(ハチハチイチニ―)』と呼ばれるチャンピオンボディのもの。着こなしの自由度が高い時代だからこそ、こういうスタンダードをどう着るかが、いまの古着の楽しみ方な気がします。自分もXL以上を最近2枚買いました」
見つけたら即買い!「カレッジT」オススメベスト3。
チャンピオンのバータグネームが付く’70s。イエール大学のボート部が使用していたグッドデザイン。2万5920円(オキドキ:03-6407-8525)
ヨーク切り替えの珍デザインは’80s。“TECH” とは工科大学の意。4212円(ピグスティ 渋谷神宮前店:03-6427-3392)
通称「88/12」ボディに染み込みで名門コーネル大学のプリント。6264円(ピグスティ 渋谷神宮前店:03-6427-3392)
続いて、スタイリスト中島貴大さんオススメは、’90年代「フォトプリント」Tシャツ。
「プリント技術が向上してバリエーションが一気に増えたのが’90年代。その時代をひとりの服好きとして見てきましたが、なかでも”フォト”は最も象徴的でしょう。
代表的なカテゴリーを挙げるとまずアート。有名なフォトグラファーの写真を採用したアニエスベーものや全面プリントのコラージュ【01】などのポップアート系も昔はよく見ました。またシカゴブルズ【02】のNBA系も懐かしいですね。個人的にイチ推しは音楽系。’90年代の音楽と言えばヒップホップとR&Bだと思うのですが、ロックバンドのようにTシャツを作る文化があまりなかったようで、まず圧倒的にタマ数が少ない。でも【03】のようなシンガーものは少なからず存在するので見つけたら『買い』です!」
見つけたら即買い!「プリントT」オススメベスト3。
’60年代に米国はもとより日本でも放送されたシチュエーションコメディ『メイベリー110番』の総柄T。背面も同柄でプリント。8532円(スプラウト セカンド:03-5474-4301)
シカゴ・ブルズが’93年に3連覇を果たした際の新聞記事をプリント。tremendous(とてつもない)をもじった“Three-mendous” が粋。7900円(キンセラ:03-6447-4544)
米国R&B歌手、ルーサー・ヴァンドロスの’94年ツアーT。背面には客演のオリータ・アダムスとリサ・フィッシャーの名も。7020円(タラマケ:渋谷区神宮前3-27-13-2F)
古着店で山積みになったTシャツの中からグッドデザインを掘り当てるのは宝探しにも近い高揚感。そんなお宝を探しに、古着屋めぐりをしてみませんか?
※情報は取材時のものになります。
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