最大の課題だった、視野が2.4倍に
初登場時から書いている通り、ViXionの欠点は視野が狭いことだった。
プラモデルのように細かい細工をするとか、狭い範囲を見るだけの作業ならいいが、レンズ径の6mmのViXion01、ViXion01Sは用途がかなり限定された。しかも筆者のようにそんなに目が悪くないと、なかなかメリットを実感する機会がなかった。
とはいえ、オートフォーカスというのはかなり画期的で、だんだん近眼、老眼が進む身としては気になるアイテムだった。モデルチェンジして視野が広くなれば将来的にはお世話になるかもしれないと思った。
そして、ニューモデルであるViXion02ではだいぶ視野が広がったのだ。
技術的限界までレンズ径を拡大
ViXion2の最大の進化は、レンズサイズである。これまでのViXionシリーズはレンズ径が約6mmだった。今回のViXion2ではこれが約9mmに拡大された。数字だけ見ると小さな変化に見えるが、レンズは面積で効いてくる。結果として視野面積は約2.4倍に広がった。
実際に装着すると、この差はかなり体感できる。用途も増えるし、ストレスも低減されるというものだ。・

本を見ている時の視野角の違いのイメージはこんな感じ。テキストだけの書物なら旧モデルでも読めなくはなかったが、雑誌などを見るなら新モデルの方が各段に読みやすい。

この製品の核心は、レンズの仕組みにある。ViXionは「エレクトロウェッティング」という技術を使った液体レンズを採用している。
レンズ内部の液体に電圧をかけると油の形状が変化し、レンズの曲率が変わる。つまり、電気的に度数が変わるレンズだ。これによりカメラのオートフォーカスのように、遠距離から近距離までピントが合う。

ただしこの仕組みは、レンズを大きくするのが難しい。液体レンズは直径が大きくなると、重力の影響で液体が垂れ下がり、安定した光学性能を保つのが難しくなるからだ。今回ViXion2では、内部の2種類の液体の密度と粘度を調整することでレンズ径9mmを実現したという。

とはいえ、この方式では9mmがほぼ限界らしい。つまりViXion2は、現行技術の一つの到達点とも言える。
筆者の視力だとメリットを体感しきれない部分もあるが、興味ある方は、ぜひ試してみていただきたい。
(村上タクタ)
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