書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

iX100ユーザーが、iX110に買い替えるべき『2つ目の理由』……iX100のバッテリーは劣化してる?

11年の長きにわたってラインナップされてきたiX100が、やっとモデルチェンジされた。変更点はUSB-Cの採用。「micro USBは古過ぎる! USB-Cにして欲しい!」と思っていた人も、変更点がポート形状だけとなると買い替えに躊躇するかもしれない。そこで、もうひとつ、気になるポイントである iX100のバッテリーの劣化について検証してみた。

ついに! モバイルScanSnapがUSB-C化。PFUからScanSnap  iX110登場!

ついに! モバイルScanSnapがUSB-C化。PFUからScanSnap iX110登場!

2026年08月28日

PFU ScanSnap iX110
https://www.pfudirect.jp/view/item/000000001591

iX100のバッテリーは劣化しているはず。

実は、iX100/iX110はPFUのコンシュマー向け製品で唯一の『バッテリーが劣化する製品』である。

ご存じのように、他のScanSnapはACアダプターで動作する。そしてHHKBはバッテリーの劣化を嫌って、リチウム系バッテリーを搭載せず乾電池で動作するのだ。

リチウム系バッテリーは使用しなくても経年で劣化する。筆者の(そしてみなさんの)iX100のバッテリーも劣化しているはずだ。

ちなみに、部品としてはiX100もiX110も720mAhのバッテリーを搭載しており容量に変化はない。バッテリーの性能は向上しているのか? という質問に対するPFUの回答は「No」。つまり、まったく仕様に変更はないということだ。

しかし、11年に渡って同じ部品が供給され続けるとは限らない。特にモバイルバッテリーはここ15年で安全性も含めて非常に大きく性能が向上した部品である(スマホが登場して以来のモバイルバッテリーの進化の大きさを考えて欲しい!)。同じ720mAhのバッテリーとはいえ、安定性、出力(C)、安全性などが向上していることは十分に考えられる。

そして、それ以上に、iX100のバッテリーは劣化しているはずだ。PFUのことだから上質なバッテリーを選択しているとは思うが、それでもバッテリーの本質が「化学反応」である限り、劣化は避けられない。

では、実際にはどのぐらい劣化しているのか?

リチウム系バッテリーは充電して保管が正

というわけで、筆者が発売当初から使っているiX100と、今回新たに試用機として貸与いただいているiX110で、それぞれバッテリーが尽きるまでにA4の紙を何枚スキャンできるかを比較してみた。

バッテリーは保管コンディションによって、劣化度合いが違うし、同じ状況下でも温度によってライフが違う(冷えると、スマホの電池が持たないのはみなさんご存じのはず)。

筆者はデスクトップモデルをメインに使っているので、iX100の稼働率はそれほど高くない。たまに、オフィスや出張に持っていって、出先で多くの資料をもらった時にスキャンするのに使う程度。あとは自宅内で、書斎以外でちょっとスキャンする必要がある時に持ち出して使うぐらいだ。

ちなみに、バッテリーを内蔵するデバイスを保管するときは、ほぼ満充電で保管することを意識している。使い切ったまま空で置いておくと、バッテリーはすぐに傷んでしまうのだ。

iX100が87枚! iX110が311枚と大差!

さて、実際にスキャンして、スキャンするごとにiPhoneのカウンターアプリをタップして数を数えてみた。

iX100は、87枚で力尽きた。ちなみに、バッテリーが0に近づくと本体バッテリーランプがオレンジで点滅し、最後は力尽きたように突然電源が落ちる。思えば、そこまで使ったことはなかった。

ほぼ新品のiX110は、驚くほど多くの枚数をスキャンすることができた。なんと311枚。公称スペックが260枚なので、それより大幅に多くの枚数をスキャンすることができた。スキャナーから出てきた紙を、再びスキャナーに挿入するという作業を延々と続けていて、途中でイヤになるほどのバッテリーライフだ。時間は見ていなかったけれど、1時間ぐらいかかったと思う。

もちろん、筆者の条件では……ということなので、スキャン解像度や、気温などの状況によって、1回の充電でのスキャン出来る枚数は異なるかもしれない。

USB-Cで便利、バッテリーも新しくて安心なiX110

87枚で十分という人も多いと思うが、旧モデルであるiX100のバッテリーは今後も次第に劣化していくはずだ。たとえば、展示会イベントの取材に行く時に使うとして、8ページのカタログを10冊スキャンしたら終了と思うと少し心もとない。

その点、311枚(8ページのカタログなら40冊弱)をスキャンできる新品のiX110は心強い。

出先で、大量にスキャンする機会があるなら、新しいiX110に買い替えるのもいいかもしれない(モバイルバッテリーを繋げばいい……とは言わないで!(笑))。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

Pick Up おすすめ記事

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...