バード電子 シリコンタイピングベッド
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裏側を鱗格子型にして、快適なクッション性を実現
タイピングベッドは、HHKBのように高さのあるキーボードを使う時に、手のひらを乗せる道具。簡単にいえば板なのだが、厚さや、表面や裏面の素材などによって使い心地が違う。我々のような物書きやエンジニアなど、キーボードを長時間使う職種では、このタイピングベッドがフィットするかどうかによって、仕事の効率や、快適さが大きく変わってくるので、投資する価値のある製品だ。
で、バード電子の新しいタイピングベッドはシリコン製。
ご覧のように、奥が17mm、手前が16mmとわずかなスロープになっており、HHKBにピッタリと収まる高さだ。
従来、タイピングベッドといえば木製が多かったが、今回はシリコン製。シリコン製ということは、金型が必要になるので、大量に売れることが前提となる。かなり大きな投資が必要だったことと思う。それほどの自信作ということだ。
裏面には鱗格子模様が彫り込まれていて、これがこのタイピングベッドの絶妙なクッション性、柔らかさを担保している。パッケージにもこの鱗格子がプリントされている(印刷も版を起こさないといけないので、大きな投資が前提)。
パッケージはこちら。さまざまなオプションパーツを描いたカードが同梱されている。
従来のタイピングベッドと比較すると高さの違いはご覧の通り。
一般的なタイピングベッド(左)は、厚さ13.5mmで、Highのゴム足を着けると17.5mm、Lowのゴム足だと15.5mmの高さとなる。
また、HHKB Studio用のタイピングベッド(右)は、厚さ9mmで、付属のラバーソールを取り付けると、10.5mmになる。つまり、少し薄い。
HHKB Studioの場合、手前のジェスチャーパッドが使えなくなる
肌触りの良いシリコン製ということで、使い心地はとてもいい。
わずかな傾斜もフィット感が良いし、内部構造が鱗格子になっているシリコン製ということで、これまでの板製のタイピングベッドとは違って、クッション性があって非常に快適。
机の素材にもよるとは思うが、机に対する適度なグリップ感があり、かつ少し位置を調整したければ、簡単にスライドさせられる。唯一の問題は、以前の木製のタイプと違って、クッション材による高さ調整ができないことだとは思うが、本体自体が柔らかいので、自由度は高い気がする。
ご覧のとおり、HHKB Professionalにはピッタリの高さだ。
対して、HHKB Studioで使うには少し問題がある。
ご覧のように高さがピッタリ合っているように思えるのだが、これでは手前側のジェスチャーパッドが使えないのだ。手前のジェスチャーパッドの利用を諦めるなら使えるが、ジェスチャーパッドを使う習慣があるなら、シリコンタイピングベッドは使えない。
使用感は非常にいいので、適合するキーボードを持っている方は、ぜひ使ってみていただきたい。
(村上タクタ)
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