Mac Studio
https://www.apple.com/jp/mac-studio/
6,000億以上のパラメータを持つLLMを動作させられる約200万円のマシン
Mac Studioは2022年3月に、初代がM1 MaxとM1 UItraを搭載して登場、2023年6月のWWDCでM2 MaxとM2 UItraを搭載。以来1年9カ月ぶりの更新となった。
今回、ちょっと気になるのは、M4 MaxとM3 Ultraと、ラインナップによってチップセットの世代を分けてきたことだ。
M4 Maxの方はM4世代ということで、チップセット自体の処理能力の速さを期待できる。ということで、音楽制作、ビデオ編集、コーディングなどに向くだろう。
対して、M3 Ultraの方は、最大で80コアGPUとを搭載し、大きなデータセットの 処理や3Dグラフィックなどに向いている。また、512GB(!)のユニファイドメモリを搭載可能ということで、生成AIの大規模言語モデルをローカルで動作させることがより容易になる。
アップル曰く『6,000億以上のパラメータを持つ大規模言語モデル(LLM)を直接デバイス上で実行できる』とのこと。6000億パラメータというとChatGPT 4よりは小さいが3.5より大きい。
大規模言語モデルを動かすのに定番のNVIDIA H100 Tensor コア GPUが80GBのメモリを搭載していて1枚500万円以上することを考えると2〜3000万円以上の価値があることになる(そんなに単純な話ではないかもしれないが)。ともかく、生成AIで大規模言語モデルを作るような話は、筆者には途方もない話過ぎてよくわからないが、『このマシンが200万円あまりで買えるなんて、超安い!』ということらしい。
一番安い吊るしのM4 Maxモデルが32万8800円。それでも、14コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine、32GBのメモリと512GBのストレージが用意される。
M3 Ultraを全部盛りにすると、32コアCPU、80コアGPU、32コアNeural Engine、512GBのメモリと16TBのストレージという途方もない話になる。価格は218万3800円になるが、たしかにその性能を考えると安いかもしれない。
高性能なマシンが必要な人が、高性能なマシンを買える状況があるというのは素晴らしいことだ。
(村上タクタ)
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