書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

松葉製作所製の亀甲名栗パームレスト&ルーフで「気分はもう文豪」

何で書こうと文章はテキストデータの集合体に過ぎない。しかし、人のこころを動かす文章を書こうと思うなら、良い道具を使いたい。HHKB(Happy Hacking Keyboard)と一緒に使うべく作られた、松葉製作所の亀甲名栗木製パームレスト&キーボードルーフ (ウォールナット)は、ユーザーの心を豊かにしてくれる。

亀甲名栗木製パームレスト&キーボードルーフ (ウォールナット)
https://www.pfu.ricoh.com/direct/hhkb/hhkb-option/detail_kbrf-palm-knw.html

HHKBにピッタリフィットする便利さ

以前のパームレストに続いて、今度は亀甲名栗木製パームレスト&キーボードルーフ (ウォールナット)を試した。

松葉製作所の一生モノ『亀甲名栗木製パームレスト80mm』を試す

松葉製作所の一生モノ『亀甲名栗木製パームレスト80mm』を試す

2025年10月27日

HHKBと一緒に使うことで、持ち運びの時にキートップを守ると同時に、使用時にはパームレストになるという実用性と、モノとしての美しさを兼ね備えた逸品だ。

価格は3万6000円と安くはないが、HHKBを使う限りずっと使える一生モノの逸品と思えば高すぎるということはないだろう。

最大の特徴は、この亀甲名栗の模様。

以前も書いたが、この亀甲名栗の模様はノミ(鑿)や、チョウナ(釿)で、木材を削った時にできる削り跡を活かした加工のことなのだが、古い家だと柱や、門扉などに使われていることがある。

筆写が子供の頃に住んでいた実家には、この亀甲名栗を使った柱があり、この模様を見ると懐かしい気持ちになる。

前回ご紹介したパームレストと違って、この製品は、裏側が箱状になっていて、HHKBのキーボード部分のフタとして利用できる。

HHKBにかぶせてみると、ピッタリフィットで実に気持ちいい。

幅広の輪ゴムが付属しており、これを使うとそのままバッグなどに入れることができる。

ちなみに、HHKB Studioにも使えなくはないが、ちょっとキートップが高いようで、キートップに当たってキーボードルーフがわずかに浮く。使えなくはないが、フィットする……とは言い難い感じ。

2 Wayの便利さと、名栗の心地よさ

パームレストとして使うとこんな感じ。

キーボードをカバーする前後長があるので、少し長いように思うが、机の広さに問題がなければ、これはこれで快適。ゆとりをもって仕事をすることができる。

工芸品といってもいいようなクオリティのパームレストで原稿を書くと、なんだか名文が書けるような気がしてくれる(笑)名文になるかどうかはわからないが、良い道具を使って快適な仕事環境を作るのはよいことだ。

フラットな天面だと、手のひらにくっつくような感じがすることがあるが、名栗の凹凸がかえって手のひらに心地よい。平滑より凹凸がある方が使い心地がいいこともあるのだ。

雪と組み合わせるとこんな感じ。ウォールナットは墨の方に似合う気がする。雪に組み合わせるなら、ブラックチェリーの方が合いそう(名前にブラックと付くが、桜の木なのでこの製品よりもっと明るい色だ)。

キーボードルーフとしても使えるし、パームレストとしても使えるという一挙両得の製品ながら、名栗には工芸品の風格さえ感じる魅力がある。

これを持って温泉旅館にでもカンヅメになって原稿を書きたいものである。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

Pick Up おすすめ記事

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...