石油を使わず、動物を殺さない、植物由来のレザーって?
3つ目の[STARTUP PITCH]は、植物由来のレザー、ゴム、布的素材を作っている、Natural Fiber Weldingの代表、Steve Zikaさん。
植物や、鉱物(ミネラル)などを組み合わせて、レザーや、布のような素材を出力できるようになるのだという。動物の皮を使わなくていいし、石油化学製品でもない。
実際に触れてみたが、本当に天然のレザーだと言われれば筆者にはそう思える程の出来栄え。これが植物由来だとは思えない。
石油資源を使わない植物由来の原料の利用はエシカルなものとして好まれるようになってきている。将来、動物の『革』を使うことを忌避する人も増えるだろう。そうなった時にNatural Fiber Weldingは非常に大きな選択肢となる。
すでに、ラルフローレン、ニューバランス、パタゴニア、BMW、Hyundaiなどに製品を提供しているという。
AIの教師データ制作を手伝って、お小遣い稼ぎできるアプリ
一般ユーザーが協力して、AIの精度を高めるサービスを提供するのがBobidi。登壇されたのは共同創業者兼CEOのJeong-Suh Choiさん。
ご存知のように、機械学習を進めるためには優れた教師データが必要。Bobidiというサービスはこの優れた教師データを得るためのプラットフォームだ。
一般ユーザーがスマホアプリでデータを確認、修正することで協力者は収入を得ることができる。これによりBobidiは優れた教師データを提供できるというわけだ。ちなみにBobidiは、ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)のバビディに由来する。
視点を自由に! 映像の中に立つ事だってできる!
4つめの[FIRESIDE CHAT]は、ArcturusのCEO、Kamal Mistryさんによる『最新VRエンタメ事情、これからのライブ、スポーツ、ゲーム体験』。Arcturusは3Dビデオ制作のためのボリュメトリックビデオ(VV)技術を開発する。VVは複数の動画を利用して、ポリゴンベースの立体映像をほぼリアルタイムで作る技術。
Kamalさんは、PIXARで共同創業者と出会い、AUTO DESKでも働いた経験を持つという。彼はそこで映画のキャラクターや背景を作っていたのだという。そのあとNetflix、その次Uberでデータ解析の仕事をしていたのだが、Arcturusに請われて、VVの技術に非常に驚いてCOOとして入ったのだそうだ。
たとえば、スポーツ中継の映像から、ポリゴンベースの映像を作ることができれば、観戦者はゲームを見てるのと同様にどの視点からでも試合を観ることができる。また、音楽のライブ映像をポリゴン化して、特殊効果を加えて流すこともできる。実にさまざまな可能性がある。
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