スエード靴の手入れ術をプロに学ぶ! 用意するのは4つだけ。

スウェードのエイジングは、きれいな状態をキープするか、あえて汚れを活かすか、二極化しており、好みが分かれるところ。ただ長く使うにはメンテナンスが欠かせない。今回はリペアのプロフェッショナルであるブラスに、メンテのいろはと裏技を伝授してもらおう。

手入れで使用する道具

  1. 馬毛ブラシ
  2. 金ブラシ
  3. トリートメントスプレー
  4. 防水スプレー

正直オイル染みをとるのは難しいけど、黒ずみを落としたり埃をかき出すのが大事

今回はこちらのブーツをお手入れしていく!

教えてくださるのは「Brass shoe co. / CLINCH Boots & Shoes」渡邉夏生さん

スポーツウェアメーカーを経て、シューリペア&カスタムの世界へ入った異色の経歴。リペアだけでなく、靴の製造から革の特性まで網羅するスペシャリストだ。

手入れ手順

全体的に馴染ませてから、スウェードの寝てしまっている部分や頑固な汚れを掻き出すために、金ブラシ付きのスウェード用ブラシを使う。これだけで見栄えが違う。

ブラッシングが終わったら、M.モウブレイのスウェード&ヌバックトリートメントを全体的に塗布していく。これは革の栄養を与えると同時に色褪せを復活させてくれる。

まずは全体をブラッシングしていく。起毛した部分やコバなどに溜まった埃を掻き出していくので念入りに。このブラシはブラスのオリジナルで、馬毛のものを使用。

最後の仕上げに防水スプレーをしていく。水を弾くだけでなく、汚れの防止にもなるので必ずやっておきたい。特に淡いトーンのスウェードは汚れが目立つのでマスト。

頑固な汚れこそ完璧には落ちてはいないが、あまり目立たなくなり、色ムラも落ち着き、毛足が整った印象。半年に1度くらいの頻度ではメインテナンスしたい。

押さえておきたいポイント

  1. ブラッシングして、専用のトリートメントを
  2. 頑固な汚れには金ブラシが付いた専用のブラシで
  3. 汚れを防止するために防水スプレーはマスト

より本格的に黒汚れを落とすための3つのテク

メンテした右の写真のほうが黒ずみが消え元のスウェードの色味が復活している。

テク1.生ゴムで擦る

スウェード専用の消しゴムもおすすめだが、実は生ゴムでも代用が可能。黒ズミには効果的なので、是非とも試してみてほしい。

テク2.紙ヤスリで削る

消しゴムでも落ちなかった汚れを擦り落としたり、寝てしまった毛足を起こす為に紙やすりを使用するのも有効だそうだ。自己責任で。

テク3.ライターで炙る

紙ヤスリとセットで知っておきたいのが、ブラッシングで伸びてしまった毛先をライタ一の熱で焼いて、毛並みを整える裏技だ。こちらもプロの裏技なので自己責任で。

汚れが気になるなら塗ってしまおう! Brass shoe co.の色替えサービスを知ってる?

スウェードはスムースレザーとは一味違うエイジングを楽しめるのが醍醐味。ただ汚れが目立つのも事実。そこで注目したいのが、ブラスが展開するリペアのひとつであるスウェードの色替えだ。ソール交換の際に、オプションで行っており、特殊な染色を施し、丁寧なバフ掛けなどで仕上げることでスムースレザーのような表情に変化するからおもしろい。19,800円〜(ブラス info@brass-tokyo.co.jp)

BEFORE

AFTER

日焼けだけでこれだけ色が変わる! 日光エイジングという手も…?

日光だけでスウェードのトーンが濃くなる!?  実はこれ、ブラスのオリジナルブランドであるクリンチの特徴。ベジタブルタンニンレザーで染色を施していないスウェードのため、ヌメ革のように日光でもエイジングするそう。市販のスウェードとは一味違う表情に。左が新品、右が日焼け後だ。

(出典/「Lightning 2026年3月号 Vol.383」)

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