宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。

FINE CREEK LEATHERS/GILMOUR

1930年代のカーコートをデザインモチーフに、パターンを徹底的に見直すことでスタイリッシュに現代に甦らせたギルモア。ヴィンテージのような迫力ある質感を再現するため、原皮の段階から厚みのある大判の革を選別し、元々3㎜厚の革を2㎜に割って使用している。齊藤さんの着用しているギルモアを見ていただきたい。全体から茶芯が出現し、あたかもヴィンテージのような色気のあるオーラを放っている。これは、過度な仕上げを行わない、ほぼ“素上げ”の状態なので、こうした自然な茶芯が味わえるのだ。26万4000円

FINE CREEK LEATHERS/LEON CUSTOM

王道のダブルライダースをベースに、1950〜’70年代のディテールをミックスさせ、理想のライダースを作り上げた。このレオン・カスタムは、エポレットとベルトをあえて切ったモデル。1.8㎜厚のフルベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを使用し、まず芯通しで茶の水性占領で染め、その後に芯まで染めないように黒の水性染料で丸染めしている。ただ、これだけだと下地の茶が見えてしまい、表面が黒くならないので、さらにもう一度、銀面のみに黒の水性染料を吹き付けている。非常に手の混んだ仕様なのだ。20万6800円

FINE CREEK LEATHERS/RICHMOND

往年のデニムジャケットのデザインを落とし込み、レザーで再構築したリッチモンド。革ジャン界の“Gジャンブーム”は、彼らが作ったと言っても過言ではない。元来、ワークジャケットの袖付けが施されているデニムジャケットだが、パターンを見直し、ライダースジャケットのような袖付けに変更している。そのため、オリジナルのもつ「野暮ったさ」が全くなく、脇周りが非常にすっきりしている。1.2㎜厚のフルベジタブルタンニン鞣し・アニリン仕上げの馬革を採用し、着込むほどに美しいエイジングが楽しめる。19万2500円

FINE CREEK LEATHERS/RICHMOND S66

第二次世界大戦中に見られた、簡素化されたデニムジャケットから着想を得て完成したモデル。フロントのボタンが4つに省略されているなど、同時の意匠を忠実に再現している。とはいえ、右のリッチモンド同様、ライダースジャケットの袖付けを採用しているため、体のフォルムにフィットし、オリジナル特有の「もっさり感」は皆無。1.8㎜厚のフルベジタブルタンニン鞣しの馬革を使用し、素上げで仕上げているため、ヴィンテージのようなエイジングが楽しめる。またオイルを多く含ませているため、着用感も柔らかい。20万3500円

【DATA】
WOLEF PACK
宮城県大崎市古川若葉町2丁目1-25
11時〜19時 火曜休
TEL0229-25-9795
https://www.wolfpack-webshop.com

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
https://www.finecreek.jp/

(出典/「Lightning 2025年12月号 Vol.380」)

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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